禅と食: 「生きる」を整える
禅と食: 「生きる」を整える / 感想・レビュー
のっち♬
「食事のなかには禅の"本質"がある」と語る著者。社会の忙しない時の流れが日常的所作への意識を空疎化する昨今、食材に対する態度に生き方が象徴的に現れるという指摘は説得性がある。「喫茶喫飯」を体現するための生活習慣や心がけは素朴な所作ばかりで「実践」の基本理念に則ったもの。美容健康でも効果が期待できそう。解説まで読むと一見シンプルなレシピが本質的に極めて奥が深く、難易度が高いことに気づく。監修者の典座和尚が二日酔いとかで殆ど味見しないというオチも本書のフランクな点。食を基盤に生き方・人間関係の整理を促す良書。
2022/09/25
ユーユーテイン
禅の、食についての考え方を知りたくて読んだ。本書には、調理、食事作法、食習慣の知恵が、日常生活に生かせるように、やさしく説かれている。印象に残ったのは、「三徳六味」「生飯(さば)」「露堂々(ろどうどう)」「威儀即仏法」「器を三本指で持つと、食事の所作が美しい」「三日続けば十日、十日続けば百日続く」などの考え方である。また、自分の作った料理について尋ねる時、「お口にあいましたか」と聞く心遣いにもはっとした。食材や道具選びから後片づけまで、どの過程も心を込めて行いたいと思った。
2014/05/17
裏鬼門
食べるのも、禅♬
2021/04/08
ナミのママ
禅が教える食べること、生きること。どうつくり、どう食べるのかーー毎日が輝きはじめる禅的食のこころと、贅沢な粗食のすすめ。…禅の教えに添って「食事を作る」「食事作法」「食習慣」が書かれています。一つ一つは難しくなく当たり前とも言える内容です。でも自分が実践しているかといえば、できていません。禅の教えとは日常生活にあり、それを丁寧に実行に移す事なのだなと思います。年齢を重ねるにつれ現れる品位とは、こういう事の積み重ねなのだと思います。
2013/12/20
なななな
この本は、「禅」というより、エッセイの感覚で読めました。これから修行をするつもりもありませんが、ちょっとしたことでやれることをさっさと始めると、少し清々しい生活ができそうな気がしてきました。今週土曜日は、「野菜断食」してみようかと。
2018/07/05
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