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イベリコ豚を買いに

イベリコ豚を買いに

イベリコ豚を買いに

作家
野地秩嘉
出版社
小学館
発売日
2014-03-31
ISBN
9784093883658
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イベリコ豚を買いに / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

タイトルからはイベリコ豚を求めてスペインの各地を巡る紀行的なものかと思っていたのだが、それはせいぜいが前半くらいで、後半は入手した豚をいかに販売するかに力点が置かれていた。期待していたものとは違ったが、それはそれで十分に興味深いルポルタージュだった。つまり、本書を通じて日本の、そしてスペインの食肉産業の一端を知ることができたのが大きな成果だった。また、ここには様々な立場の人たちが登場するが、彼らはいずれもその道のプロフェッショナルであり、ビジネスとはどういうものかを教えられることにもなった。

2020/05/27

パトラッシュ

豚肉料理やソーセージに関する本は多いが、スペインからイベリコ豚を買い付けて日本で生ハムの生産販売に乗り出す話とは。グルメや食材の紹介など今更で、原産地での肉になる前の豚や屠畜、精肉作業から、日本で協力者を見つけ作って売るまでの苦労が、毎日の食卓に上る食肉の現実を考えさせる。引用されている「すばらしいアイデアとすばらしい製品の間には、とてつもない職人技の積み重ねが必要」というジョブズの言葉通り、地味な製品化プロセスこそ成功のカギなのだ。また豚肉を通じてのスペイン紀行や食文化論としても楽しく、読んで損はない。

2020/09/15

どんぐり

ノンフィクション作家が「どんぐりを食べる豚」の取材をするためにスペイン行きのオファーをするものの断られ、やむなく商品取引のクライアントとなってイベリコ豚のとりこになる。そして、いつの間にか日本で「マルデグラハム」の新製品を開発するに至る話である。本の出版とスモークハムの製品完成で、ドリームカムツルーである。これを読むと、きっとワインを飲みながらハムを食べたくなるだろう。

2021/05/27

R

ノンフィクション作家がイベリコ豚を買って売るまでを描いたノンフィクション。題名通りの部分も面白いけども、起業や新商品開発の苦悩や大変さについて、それに携わった熱気とともに届けられるようで面白い一冊でした。イベリコ豚についての知識、働くということの大変さと楽しさ、真摯さがいかに大切かが理解できて、もっと若い時分に読んだら、さらに感動できただろうと思いました。しかし、本当に旨そうな豚肉だ。

2018/01/20

Willie the Wildcat

ひょんなきっかけからの探求!?人との出会いから学び、到達する夢。近道を辿ろうとする短絡的姿勢と、拘り故の回り道との葛藤に親近感。各SMEの活躍が、E2Eで1つの商品となり、消費者に届くまでの過程を如実に描写。共通項は「お金”ありき”じゃない!」という熱い思い。中でも文化を重んじるレヒーノ氏の言動が印象的。恥ずかしながら早速、ベジョータを購入。奥様は純粋に堪能も、貧乏性の私は金額が頭から離れずドキドキ・・・。(汗)本著紹介の歴史や育成方法も思い出しながら、私なりに堪能しました!(笑)

2015/09/22

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