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裏が、幸せ。

裏が、幸せ。

裏が、幸せ。

作家
酒井順子
出版社
小学館
発売日
2015-02-25
ISBN
9784093884105
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裏が、幸せ。 / 感想・レビュー

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KAZOO

私はいい本だと思います。表紙にも今までにはない逆の方向から見た日本地図が掲載されています。それでも矢張り苦言を物申したいのは矢張り東京や表日本に住んでいる人が斜め上から見た視点でかかれているのが垣間見えることなのです。普段から裏日本に住んでいる方が書くともう少し深堀をしてくれるのではないかと思われます。そういった堅苦しいことは抜きにして読むと私の好きな「風の盆恋歌」にからむ八尾のことや谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」のような観点から書かれているのでかなり楽しめました。

2017/04/05

あすなろ

のっけから関係ないこと…。酒井順子さんに恋してしまったようである。本作一作で。彼女と一緒に旅したいと想う程、思考、特に知的好奇心がパチッと合った。本作は、裏日本の裏性の礼賛をしている作。エッセイをあまり読まない僕だけど、追うとなるとトコトン追う。彼女の作は追うと思う。岐阜は北陸に近い。本作を読みながら、雪降る中の列車で、五木寛之・水上勉氏の作品を手に、ウォークマンに石川さゆりの演歌を携えて旅をしたいと思った。本作の感想少ないが、何せ感性にピタリとキタため、ご容赦を。本作、取り敢えず購入し、手元に置きます。

2015/09/27

takaC

それが狙いなんだろうけどうらぶれた感じひしひし。うらぶれるのうらは裏じゃなかったかもしれないけど。

2016/08/12

美登利

酒井さんが昔は太平洋側を表日本、日本海側を裏日本と言っていたことから、北陸地方が多いですが、日本海側独自の特色について語る一冊です。様々なテーマに分かれていて、その土地出身の作家の作品などを絡めて紹介しているところもとても斬新。新潟県に行って初めて日本海を見たのが30歳を過ぎてからの私は、それが一度だけで海水浴場で夏だったのもあり、この本に出てくる演歌な海は経験したことがなく、北陸三県の位置の把握も危ういところ。だけどそんな私でもしみじみと良書だと感じました。表紙が地図の南北を逆さにしてあるのがミソ。

2015/03/21

壱萬参仟縁

2012年初出。裏日本が使われるようになったのは明治20年代。明治30年代頃から経済的・社会的格差が存在するという意味合いを含めての裏日本になった(9頁)。著者の分析では、裏日本が抱く陰翳と漆器との相性がこの上なく良かったからこそ、漆器はこの地で盛んに生産、使用されてきた(27頁)。好対照がそれぞれを引き立てるのだろう。演歌は、人生の裏街道、日陰の道を歩む人、失意の中にある人について描かれる歌が圧倒的に多い。日本海が舞台として選ばれやすい(41頁~)のも合点が行く。

2015/09/24

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