池上彰の世界の見方 朝鮮半島: 日本はどう付き合うべきか
池上彰の世界の見方 朝鮮半島: 日本はどう付き合うべきか / 感想・レビュー
となりのトウシロウ
ミサイル発射を繰り返す北朝鮮、反日意識が強い韓国。最も日本に近い隣国。五年前に発行された本書。少し古いが戦後の現代史、北朝鮮や韓国という国がいかに生まれて今に至るのか。また韓国は軍事独裁政権で1987年にようやく民主化されたなど、当時ニュースを見ていたんだろうけど頭で理解していなかったことなど、色々勉強になった。「民主的かどうかは民族の問題ではなく単なる歴史の問題」確かに国家が成熟するのには時間がかかるんだろう。「内在的論理」で相手を理解し隣国との付き合いを考えることの大切さを教えてくれます。
2023/02/19
33 kouch
五輪応援の美女軍団がトイレに行くにも監視(亡命防止)。中央分離帯のない高速道路(緊急時の滑走路)ホテルで寿司食べたいと呟くと寿司が(盗聴?)驚きの話題で最後まで飽きない。ただお隣の国だけに関係は根深い。帰国する在日の方々の手紙(暗号)が切ない。「…前の街と同じ生活ができます!」「子供が二十歳になったら来て」「サッカリンを送って下さい」縦書きor横書きかで真偽を見極めるなど。最後に池上さんがまとめていたが「〇〇人だから〇〇」は駄目。日本人も同じだった。人種でなく歴史なのだ、という言葉に歴史を学ぶ大切さを知る
2024/04/24
ホシ
池上彰氏が東京都立西高校で行った授業を基にして書かれた朝鮮半島の現代史に関する解説書。中高生向けですが、たいへん勉強になりました。今まで知らなかった事ばかり。「内在的理論」という言葉も初めて知りました(恥)。本書を読むと、人は実に愚かで滑稽な生き物だという事を思わずにはいられません。勿論「朝鮮半島の人が」という意味ではありません。人は利己的で、己の見たいもの、聞きたいものを見ようとし、聞こうとする。そういう人の姿を受け入れてこそ平穏な世界が開かれるように思います。同シリーズの他の本も読みたいです。
2018/12/01
カズチ
本書は池上さんが行った高校授業を元に構成されており、戦後の韓国・北朝鮮の歴史、領土問題や思想等の基礎知識が分かりやすく記載されていました。 改めて韓国が民主化30年であることを再認識しました。
2018/05/23
サラダボウル
時間がある時にやや固めなものを、と本書。出版は今年4月だけど(この手の本は図書館予約が少ない)、その後も状況は変化している。本書は、都立西高校での対話式なので読みやすい。歴史を正しく認識し、それぞれの内在的論理を理解する。過去の歴史に対して若者に責任はないけれど、事実を知り自ら考え、これからの未来を世界の若者と造っていってほしい。それが本書で伝えたい事かな。
2018/07/03
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