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ミカドの肖像

ミカドの肖像

ミカドの肖像

作家
猪瀬直樹
出版社
小学館
発売日
1986-11-01
ISBN
9784093941617
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ミカドの肖像 / 感想・レビュー

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おかむら

猪瀬直樹の代表作といえば「ミカドの肖像」。1986年の本ですが、今読んでもかなり面白い。ミカド(天皇)のタブーを様々な角度から調べまくる。皇居側のビルの高さ制限、プリンスホテル、オペラ「ミカド」、御真影等々。調べながらどんどん気になったものを深掘りしていくので読むのも結構大変でした。この頃の猪瀬さんの旺盛な知識欲に驚く。そして30年前より今の方がむしろ、天皇に関して、なんつーかハッキリ言えないムードが高まってるような気もします。

2018/04/19

ひねもすのたり

本書は近代天皇制に様々な角度からアプローチしたノンフィクション。 文庫900頁の分量がありますが、やはり注目すべきはプリンスホテルと旧皇族との関係。 都内の一等地にあるプリンスホテルの敷地は旧皇族のものだったとか、庭園美術館はあやうく白金プリンスホテルになるところだったんだぜ!!というトリビア情報とそのカラクリを解き明かしていきます。 連載から30年以上が経過していますがそれほど古臭さは感じさせません。 あそこでやめなければ名を残す都知事になったんじゃないか?などと思ってしまうくらいの力作でした。★4

2018/07/03

めっかち

猪瀬直樹さん、筋は悪くないし、文章上手いし、読むのは苦痛でなかったが、長い。相当回り道してる。資料収集とか凄いなぁと思いつつ、『昭和23年冬の暗号』(ジミーの誕生日)や『昭和16年夏の敗戦』に比べると、面白みにかけるかな……。時代制約か、左翼的臭いも全体的に漂う。でも「天皇制という国体は内面的世界の基軸に高まるまでにはいたらなかった」という指摘は興味深い。然し、堤康次郎の土地買収とか、ミシガン州のミカド町とか、オペレッタ『ミカド』とか、もう少し圧縮できなかったかなぁ……。

2022/09/12

春猫

天皇機関説について調べている。私の論に論拠として引用できそうな記述があってよかった。西武鉄道グループの人と明治天皇の話は分割した方がよかったのではないかと思うけど、これも仕掛けなのかな。

2015/02/02

BAKAKING

うう。読了まで一ヶ月かかってしまった。天皇制にこういうアプローチもありなんだ。もとは週刊誌連載だそうで、当時の読者は楽しみにしてたでしょうね。それにしても西武王国の凋落は、25年前には想像できなかった。隔世の感ありありな訳で。

2010/10/11

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