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ピカレスク: 太宰治伝

ピカレスク: 太宰治伝

ピカレスク: 太宰治伝

作家
猪瀬直樹
出版社
小学館
発売日
2000-11-01
ISBN
9784093941662
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ピカレスク: 太宰治伝 / 感想・レビュー

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優希

太宰治の素顔が描かれています。ダメ男の典型かもしれませんが、憎めないし魅力を感じました。悲劇とも喜劇ともとれる生涯を送ったからでしょうか。それとも自分が太宰ファンだから贔屓目で見てしまうのか。

2024/01/12

青蓮

膨大な資料、太宰治を知る人の証言と共に、彼の生涯を描き出した作品。太宰治は「脆弱さ」を擬態することで強かに生きた人だったのかなと思いました。それでも彼の奇矯な言動を見るとやはり何処か病んでる様でもあり、尋常ではないと感じました。こんな人が身近にいたら嘸かし傍迷惑であろうと思いつつも、それでも憎めないのはそこに彼と似通った自分の弱さを見いだすからかも知れません。また太宰作品をゆっくり読み返したい。井伏さんのエピソードは初めて知ることばかりで、新鮮でした。

2015/05/06

James Hayashi

太宰治の伝記風であるが小説的な作品。ナルシスト。自堕落で女ったらし。驚いたのはその当時の診断でサイコパスの記述があること(不確か)。富裕な家庭に生まれ、三男坊であれば外に仕事を求めざるをえない。そこから道を外れていく。戦時中である。心中し自殺幇助が問われたが不問。甘えた男である。来週あたりから太宰治を読んでいくので参考になった。

2020/08/21

たらちゃん

太宰治さんには好きな作品がいくつもあるけど、この本を読むと本人が身近な人だったら関わりたくないかも。事実は小説よりも奇なりで、ほんとは憎めないヤツかも。と思いたいかも…

2017/04/27

ゴロチビ

期待以上に面白かった。特に前半は知らなかったことが多く、何度も重ねた自殺や心中の内幕は、本当にそうなのかも…と思えた。初代さん上京直前の心中のことはとても現実味があり、後々の彼女の扱いとも辻褄が合うと思った。又、今でこそ権威ある文学賞も、元を辿れば思い付き、所詮販促イベントに過ぎないんだなぁと当たり前のことに気づく。又、この本でもかなり割を食ってしまっている井伏鱒二は、私には悪人と言うより不器用な善人に思えた。それにしても、こういうものを読むと益々太宰作品を読みたくなる不思議。答え合わせみたいなものかな。

2019/12/06

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