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ハニーズと八つの秘めごと

ハニーズと八つの秘めごと

ハニーズと八つの秘めごと

作家
井上荒野
出版社
小学館
発売日
2011-02-25
ISBN
9784093965132
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ハニーズと八つの秘めごと / 感想・レビュー

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ミーコ

『切羽へ』が合わなかったので 遠ざかってた井上さんですが、何回か手に取ってた作品なので読んでみました。今までに詠んだ中で1番、良かったかも・・・ 『虫歯の薬みたいなもの』と『犬と椎茸』『ダッチオーブン』が好みでした。帯の通り【甘くて苦い】ストーリーズでした。

2015/09/12

美登利

短編集にしては、一つが短いな、と思ったら色々なアンソロジーとして出された本に載せられていたのを纏めた作品のようです。通りで読んだことあるものも有ったのですね。「井上さんは不倫の話ばかり書く人だ!とよく言われる」と仰ってましたが、これを読むと確かに本当だなと認識しますね。それを善悪で片付けてないのが、井上さんの持ち味なんでしょう。「皆さん不機嫌になるんですよ。でもあなたの旦那様のことを書いてる訳ではないですからね」はい、その通りです。もっと知るためには「切羽へ」を読まなくては。

2014/01/30

ひめありす@灯れ松明の火

井上荒野のナインストーリーズ。全部で八つの秘め事は、隠していたり、耐えていたりするけれど、決してそれを表へは出さない。姿が見えていたとしても、それは誰にも触れさせはしない。蜂蜜で作った美しい黄金色のゼリーの中にそっと沈めて、外から見つめているだけでいいの。もし、うかつに触れようとしてくるのなら、どろりとしたはちみつに指を取られて動けなくなってしまうわ。それでもあえて触れてこようとするのなら、たとえ好きな人でも何年付き添った旦那でも、刺しちゃうんだから?

2011/12/18

Kumiko

別に無理に蓋をしなくてもいい感情に蓋をしたら、それはもう「秘めごと」になる。元彼に対して、昔婚約者を奪われた女に対して、浮気を隠しきれていると思っている夫に対して…。不穏だな〜。皆一様に「秘めごと」を口にしないから、より不穏さが顕著になる。明らかにならない事の方が…見え隠れするだけで全貌は杳として知れない方が、こんなにも仄暗いのか。ポップな装丁とはそぐわない粘度のある短編集。

2022/03/15

万葉語り

犬と椎茸がよかった。最後に全部つながると思ったらそうでもなかった。一人の人をずっと思い続けるのは難しいことだなあと思った。でも、こんなふうに浮気男ばかりじゃ世の中大変だろうなあとも思った。

2014/08/24

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