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九十八歳。戦いやまず日は暮れず

九十八歳。戦いやまず日は暮れず

九十八歳。戦いやまず日は暮れず

作家
佐藤愛子
出版社
小学館
発売日
2021-08-06
ISBN
9784093965521
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九十八歳。戦いやまず日は暮れず / 感想・レビュー

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いつでも母さん

「書くのをやめたらこの人は死にます」愛子先生の娘さんがタロット占いの名手に言われたそうだ。私もそう思う(不吉でもない)だから書いて!とはもう言えない。佐藤愛子98歳、筆を措(お)く。その言葉は寂しいが、これまで随分と楽しませていただいた。𠮟ってもいただいた。今はただ「ありがとうございました。」と言いたい。本作は既読の話もあったけれど何度でも楽しい。私のツボだったのは『別に老人が前向きに生きなければならないってことはないんじゃないの?』だった。

2021/09/11

ケイ

佐藤愛子さん、90代後半のエッセイ。彼女と同い年の祖母もそうだが、何かあると戦争の頃の話になる。それは若い頃の記憶鮮やかな時のことだからだと思う。そんな中、あぁほんとに今のことを書かれているなと思ったのが、あべのマスクについてのこと。国会で1人で小さなマスクをつけ続ける孤独について。安倍首相(当時)に物申せという依頼が来たことに憤り(文句なら自分で言えよということかな)、安倍さんの側にたってみたのか、彼女にはただそう見えたのか。そして、安倍さんより佐藤さんは長生きなのだなとしみじみと思う。

2023/03/03

Ikutan

愛子先生、もうすぐ98歳なんですね。『九十歳、何がめでたい』がベストセラーになり、多忙な毎日を送っていたところ、ヘトヘトになってしまったとのこと。そりゃ、当たり前だよと思います。そんな訳で、今回はいつもの勢いはなくてちょっとマイルドな感じでしたが、それでも鋭い指摘に、クスリと笑ったり、頷いたり。北海道の別荘の話や様々な思い出話も楽しかった。今回「書くのをやめたら死にます」と言われ本当かどうか確める為に、断筆されるとのこと。今まで元気を頂ける沢山の言葉をありがとうございました。まだまだ長生きして欲しいです。

2021/10/01

アイシャ

とにかくお元気。佐藤さんが初めて老後をテーマにして本をお書きになったのが67歳の時だそうだ。それから30年。ご本人はクタクタだとおっしゃるが、書かれている内容はとってもお元気。若いころの苦い経験がすべて力になって、この元気を支えているんだろうな。私なんてまだまだひよっこだと、変に元気を分けてもらった感じがする。何もせずに過ごす一日というのも、今の私には羨ましい気がする。来年は100歳になられる年。どうぞお元気で我々に、その元気を分けてください。

2022/06/03

ぶんこ

90歳を過ぎての、これだけの文章を紡ぐ。すごい。これが手書きでは疲れるでしょうから、口述筆記なのかな?なんて思いながら読んでいたら、なんといまだに原稿用紙にご本人が万年筆で書かれていたのには驚きました!「へとへと」と何度も書かれていましたが、さもありなん。それでも書き続けて98歳!北海道の別荘建設では、細かなこととして腹立たしい顛末も切り捨てる潔さ。こういった考え方というか、思い切りの良さが長生きに秘訣なのでしょうか。

2024/07/28

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