ミカドと世紀末(小学館文庫): 王権の論理 (小学館文庫 R い- 7-1)
ミカドと世紀末(小学館文庫): 王権の論理 (小学館文庫 R い- 7-1) / 感想・レビュー
ころこ
『ミカドの肖像』は、西武グループのような猥雑なものが周縁からやってきて、集団を活性化させることで社会が維持されるという山口の中心周縁理論が背景にありました。著者と学者の対談ですが、『ミカドの肖像』が雑多な内容が多かったように理論的な深まりはありません。8章9章で『ゆきゆきて、神軍』に対する議論だけは、空虚さとは正反対の『ミカドの肖像』の射程外にある本書独自の問題です。この、文庫版の時系列を確認するのが厄介です。①本書の2~10章までで構成された単行本は1987年に出版され、②1990年新潮版の文庫で11章
2018/12/12
金吾
いろいろな切り口の天皇論です。西武グループが戦後困窮した旧宮家から土地をほとんど騙しとる形で基礎を築いたという話が一番印象に残りました。
2024/06/13
さるぼぼキング
王権は絶対的であるがゆえに内在する負の部分を担う道化的な存在をその影の部分としてあわせもつ。 明治帝と大正帝などの例に引きながら、イギリス王室などヨーロッパの王権のあり様とも比較し展開する話は面白かった。
2012/05/14
gdeh
ミカドに余り知識なかったが、この本を読んで昭和天皇と戦争を勉強したくなった。
2011/06/15
林 一歩
この人の文体は好きになれない。TVで見たとおり、まんまそのままな文章。
2010/08/26
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