KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

ミカドの肖像(小学館文庫) (小学館文庫 い 7-2)

ミカドの肖像(小学館文庫) (小学館文庫 い 7-2)

ミカドの肖像(小学館文庫) (小学館文庫 い 7-2)

作家
猪瀬直樹
出版社
小学館
発売日
2005-03-08
ISBN
9784094023121
amazonで購入する Kindle版を購入する

ミカドの肖像(小学館文庫) (小学館文庫 い 7-2) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

遥かなる想い

第18回(1987年)大宅壮一ノンフィクション賞受賞。 東京都知事を資金提供疑惑により 辞任した 猪瀬直樹の本である。 タイトルとは裏腹に 堤康次郎による 堤王国のパートの方が 面白い。 真実のほどは よくわからないが、 西武グループが天皇の御用地に目をつけた あたりは 興味深い。情報量が多すぎて、 肝心のミカドが浮かび上がらないのは 少し残念。

2017/05/16

てつ

厚い、長い、くどい。濃い。 内容はともかく読んでて疲れました。

2020/11/24

ころこ

本書が出版されたとき、立花隆は「皇居の周りを散歩しているようだ」といった感想を述べました。以前、本書のプロローグ「デュオMIKADO」のインタビューを読んだとき、立花と同様の感想を持ったものです。もっと簡潔に主張を述べるべきで天皇制と関係のない議論がなされているというのが否定的意見で、立花も大部な割に天皇制の本質に迫っていないと言いたかったのでしょう。では、天皇制の本質とは何なのか。要約すると、本書の主張は以下の2点です。①「ミカド」はシミュラークルである。複製技術は精巧なオリジナルのコピーをつくりますが

2018/08/10

とみやん📖

序盤は面白いけど、肖像画やオペラ「ミカド」、日本風景論の辺りは相当間延びした。そこの説明いる?っていう感じで。物知りなのも調査好きも分かるけど、粘着質に自説をこじつけて正当化するような展開は、あまり好ましい感じはしない。 西武の堤康次郎のビジネスも専ら悪質な性質でもなく宮家にもメリットがあり、共存共栄の形を取っていたことが分かったのは収穫。尊皇派が作り上げた近代天皇制が現代人にも深く深層心理に影を落としていることを論じたかったのだろうが、個人的には、マニアックな文芸評論という評価でしかない。

2019/09/15

LNGMN

1)西武=堤帝国と皇族の関係性 2)オペラ「ミカド」をテーマに日本と欧州、周縁と中心の関係性について3)御真影を例にし日本人の典型的心象風景はどのように構築されたか。 以上三部にわたって、明治以降の天皇制を軸に日本的な性質の正体、根源を論考している。1部だけでも充分に面白かったのだが、仔細にわたり取材しているので知識の押し付けがましさも感じてしまい、正直なところ2部以降は辛かった。私がなんとなく感じている日本的な空気の一端を知ることができた気はする。

2024/03/02

感想・レビューをもっと見る