ルフラン (小学館文庫 R あ- 2-1)
ルフラン (小学館文庫 R あ- 2-1) / 感想・レビュー
yamatoshiuruhashi
「青春デンデケデケデケ」の作者による夫婦を描いた短編集。8作品からなるが、そのどれも面白い。登場人物たちは1965年に高校に入学した著者と同世代で60年代、80年代に「青春」を過ごした人々。夫婦を長くやってれば思い当たるような話もあれば、全く世界が違う話もある。しかし全てが身近にいるような人々の設定で、遠い世界の話ではない。夫婦の危機を迎えるかもしれない緊迫感。それでいて全作品が最後はホッとさせられる。ちょっと寂しい結末の作品ですら、その結末に納得する筋運びで精神安定上、非常によろしい。
2017/05/13
スエ
夫婦の何気ない日常を描いた8つの短編。すれ違いや衝突も、長年連れ添った夫婦だから軽々と乗り越えられるのでしょう。奥田英朗の「家」短編が好きな人に強くオススメします。また違ったユーモアセンスを楽しめるはず。「時は流し素麺のようにするする流れて〜」なんて表現はこの方にしかできない(笑)
2016/07/09
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