鴉よ闇へ翔べ (小学館文庫)
鴉よ闇へ翔べ (小学館文庫) / 感想・レビュー
goro@80.7
ドイツ占領下のフランス。迫るDデイのためにドイツ通信施設の破壊を行うため結成された<ジャックドウズ>。リーダーのフリックは何度もフランスへ潜入しレジスタンスと破壊活動していたがその他は戦闘経験のない寄せ集めの女性たち。レジスタンス壊滅に使命を掛ける情報将校フランクとの闘いが始める。苦痛には違いないがフランクの拷問の仕方がえげつないわ。またB級映画のように全員生還出来て万歳とは行かないのが、これまた泣ける。主人公は「ブラックブック」に主演したカリス・ファン・ハウテンにやってもらいたいと思わせる出来です。
2018/11/07
マムみかん(*感想記入少なめです*)
タイトルがカッコいいな〜位の気持ちで読み始めましたが、もの凄く面白かった!! 『ナヴァロンの要塞』『北壁の死闘』などの手に汗握る冒険サスペンス好きにはたまりません!! Dデイの成否を握る、ドイツ占領下のフランスにある電話交換所の破壊。 寄せ集めの女性部隊のリーダー・フリックと、ロンメル将軍直属の情報将校フランクの頭脳戦がスリリング。 タイムリミットの迫る中、味方内の足の引っ張り合いや多くの犠牲に、最後までハラハラドキドキが止まりません。 揺るぎない信念が素晴らしいです☆
2021/09/18
Panzer Leader
WWⅡ連合軍のノルマンディ上陸作戦を間近に控えた時期、英国のSOE(特殊作戦執行部)に所属する少佐に率いられた女性のみの特殊部隊による独軍の重要通信施設破壊と、それを阻止せんとするロンメル元帥直属の情報将校との対決を軸にした物語。初期の作者はロマンス色の濃い冒険スパイ小説が持ち味だが本書もその原点に返ったかのような作品。800頁近い厚さでちょっとご都合主義も目立つが最後までだれることなく読ませ切る。女性版「特攻大作戦」と言えるかも。あとソフィー・マルソー主演の「レディー・エージェント」とも共通点が多い。
2017/08/14
James Hayashi
史実を基にしたフィクションでリアリティを感じた。ドイツ軍と連合軍のつばぜり合いが続くフランスで、英国からの女性スパイが活躍する。人材がいない中、寄せ集めなので個性豊かな人材がストーリーに色付けし、対するドイツ軍には極めつけの拷問官であるフランク少佐。800ページに及ぶ大作だが、間断のない展開で寝食を忘れるほどのめり込んだ。拷問シーン、アクション、サスペンス、ロマンスと男女の絡みも潤滑油のようで良かった。満点。
2016/04/11
Richard Thornburg
感想:★★★ D-Day前夜のフランスが舞台。 第三帝国の電話交換所爆破に挑む主人公 vs ゲシュタポ&国防軍少佐。 まあまあ楽しめます・・・ ・・・が、第三帝国側の組織体系が何か不自然で気になりました。 ここはやはり国防軍の情報将校ではなく、親衛隊の情報将校にしてほしかった~ 第三帝国の保安/治安/諜報組織は強制収容所を含めて親衛隊が掌握してましたから~ ロンメルさんの名前より「プリンツ・アルプレヒト街8番地」のほうがコワイし(^ ^; あと、途中で入るチープなロマンスはいらないかな。
2014/06/03
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