人を助ける仕事(小学館文庫) (小学館文庫 R え- 5-2)
人を助ける仕事(小学館文庫) (小学館文庫 R え- 5-2) / 感想・レビュー
長野県高校図書館クラブ
オウム真理教の信者とその犯罪を追い続けたジャーナリストの江川紹子が、「人を助ける仕事」についた若者たち37人に取材し、週刊誌に連載していたものが文庫になりました。自分のやりたいことが分からずに、生きがいや居場所を探す若者たちに読んでもらいたい。同じように紆余曲折を繰り返しながらも、「人を助ける仕事」につき、地道な仕事の中に生きがいを見つけることができた若者たちがいる。
2017/01/03
みほ
借金苦から逃げた社長のあと…ヘラ一つで義手作りを成していった女性や、元ヤンチャ(そう)だった人が書士や精神科看護師になっていたりと、本当に尊敬します。最近、自分のこれまでの人生をよく振り返るようになり、自分の使命とはなんなのだろうと考えています。社会や人のために貢献できなければ、意味がないのではないか…と。
2014/07/17
Humbaba
人を助ける。その目的は同一であっても、実現するための方法は一つではない。それぞれの人が、自分お考えた方法で人を助けている。そこには絶対の正解はなく、どの人も自分のやり方で人を助けている。どのような仕事であれ、それに対価を払っているということは誰かを助けているということでもある。しかし、同じ仕事をしていても、意識しているかどうかで自分が得られる満足は大きく変わるだろう。
2013/06/03
るい
今荒んだ生活をしていたり、将来の夢がなかったりする中高生にこそ読んで欲しい。強く強くそう思った一冊。この本に出てくる「人を助ける仕事」をしている37人は、その仕事に出会うまで、皆、紆余曲折している。まっすぐ就職したけれど転職した人、幸せな家庭に育ったのに満たされない思いをしてきた人、中学から酒を飲み薬物に溺れていた人、勉強が嫌いで退学をした人。様々な人生を歩む中で、自分が「これだ」と思える仕事に出会い、今も一生懸命働いている。知らない職業もたくさんあった。いろんな人の生き方を知り、とても刺激になった。
2013/08/01
yoshi41101
あとがき「生きている限り、人は、大なり小なり決断をしなければならない場面に直面する。そうした場面は、自ら作り出すこともあれば、偶然出くわす場合もある。その時に、周囲に流されたり、決断を先送りにしたとしても、それは当人が「流される」「先送りにする」という判断をしているのだ。」といえる著者も、この本に出てくる若者と同様、苦闘しながら自分の道を選んで進んでいったのだろう。様々な仕事についてがんばっている若い人の言葉はいいねぇ。働くことは自分を捜すことじゃなくて、自分を作っていくことなんだよなぁ。
2010/08/13
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