生きることの発明 (小学館文庫 か 2-9)
生きることの発明 (小学館文庫 か 2-9) / 感想・レビュー
たなか
生まれたときから歳はとらなきゃいけないし、死ななきゃいけない。こんな辛いことずっと思ってたら私生きてけないな。老いるとは、死ぬとはって片山さんの経験から書かれていました。もう本当に片山さん、人じゃないんじゃってくらい、目を背けたくなることも突き詰めて書かれてて、はっとさせられる。つらい(..)だけど、相手に関心を持って考えて考えてってなかなかできないし、温かいし優しい人だと思った。読み返してもっと理解したいな。
2014/07/15
おくりゆう
ブックスキューブリック開業15周年記念(おめでとうございます)のフェア本の一冊で旅先にて手にとる。セカチューの作者、ということで勝手に抱いていたイメージとはいい意味で異なる作品。老いと死について哲学的な表現も見受けられますが、静謐な、それでいて真摯な物語で、とても心に残りました。良かったです。
2016/07/10
Keizy-soze
自身の体験を元にした短編集。 父の介護や最期を看取った時までのリアルな感情を赤裸裸に語っていて改めて「老い」と「愛」と「死」について考えさせられた。 誰もが必ず経験する「老い」に対してどのように付き合っていくか。 生きたいと思うのか、皆に迷惑かけずに去っていくのか。 深く考えてしまう本。 夜読むのはちょっと感傷的になって危険かも。
2014/03/09
pass_you_free
「世界の中心で、愛をさけぶ」の作者という印象でしかなかったが、死について、老いについて、書かれている。 死は本来的に、誰かとの間に起こるもの。人は他者なくしては死ぬことは出来ない。老いについて結構くらいます。ただ、愛情深く描かれているかと言われると、あまり感じない。自分の身に起こって、縁が明確になるように思う。
wearnotequal
これでもかと老いることで起きる現実を突きつけてくる。読んでて気が滅入るほど。老いに勝負をかけるのは馬鹿げている。身体中の筋力が衰え弱る。締まっている部位が緩んで臨終となる。結果人は目、鼻、口、耳、肛門に至るあらゆるところが開いて臨終となる。
2014/03/06
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