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哀愁の町に霧が降るのだ (上) (小学館文庫 し 2-7)

哀愁の町に霧が降るのだ (上) (小学館文庫 し 2-7)

哀愁の町に霧が降るのだ (上) (小学館文庫 し 2-7)

作家
椎名誠
出版社
小学館
発売日
2014-08-05
ISBN
9784094060751
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哀愁の町に霧が降るのだ (上) (小学館文庫 し 2-7) / 感想・レビュー

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ゆいまある

怪しい探検隊シリーズの面子がそれぞれどう知り合ったかが分かる、椎名さんの高校時代まで遡るエッセイ。いつもイラストを描いている沢野ひとしと、弁護士の木村晋介とは高校時代からの付き合いだったとは。どこかで爆笑エッセイを期待していたのだが、高校時代は喧嘩ばっかりで、チンピラみたいなのに追われてたりシリアスでちっとも笑えない。男4人でアパートで共同生活を送るのがハイライトだと思うので、高校時代エピソードはもっとばっさり切って欲しいところ。椎名さんなので話があちこちグネグネ迷走し、登場人物ばかりが多くなる。

2022/04/24

ソングライン

1980年代の始め30代半ばの作者が、十数年前高校時代の同級生3人と暮らしたおんぼろアパートでの共同生活を小説化しています。腹いっぱい食べること、どっぷりと酒を飲むことに日々思案し、様々なバイトをこなす仲間たち、弁護士を目指す木村、大学に通わない大学生沢野、唯一の社会人イサオ、そして脚本の勉強を始める作者。何ものにもなれないことを悩むでもないちゃらんぽらんな青春、楽しいです。下巻へ。

2021/07/29

Aoki

最近の著作しか読んでおらず初期中期の代表作さえ未読だったので、やっとその一歩として。正直、そのタッチに今の作品とあまり変化がなく、まあそういうものかと少しがっかりもしたが、独特の語り口の面白さは変わらず、少し不器用さを感じさせつつ日々をそれなりに頑張りながら生きていく若き作者とその友人たち。彼らを取り巻く世の中の変わりようをとても強く痛感させられた。他の人たちの感想を読んだけど、確かに青春ですね。おかしなところで涙誘うし。やっぱいい作品なんだな。

2014/08/31

まあ

椎名誠、青春私小説三部作。一作品目。哀愁の町に霧が降るのだ(81)、新橋烏森口青春篇(87)、銀座のカラス(91)の三部作をここ三年の間に順番バラバラで読んで、今回再読して気付いたのですが、三部作目の銀座のカラスの後に、哀愁の町に霧が降るのだが繋がるということ。必然のような気もするし、偶然な気もする。それは、僕にとって一生ものなんだろう。

2018/12/02

きょん

新潮文庫から出ていたときに買って何度も読んだ作品。いつの間にか小学館文庫になっていた。シーナ青年とその仲間たちの克美荘での3年間のドタバタ共同生活。そこにたどり着くまでの千葉でのシーナの荒くれ学生時代もなかなかだ。下巻も楽しみ。

2023/10/02

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