非合法員 (小学館文庫 ふ 4-11)
非合法員 (小学館文庫 ふ 4-11) / 感想・レビュー
きょちょ
デビュー作だが、さすがに船戸与一だ! 面白い。 政府機関などから依頼されて人殺しを行う「非合法員」が主人公。 ある仕事を終えた後、一緒に仕事をしていたベトナム人に裏切られ、彼を追い復讐しようとする。 また、謎の組織から狙われるが、狙われる理由は主人公は全く思い当たらない。 誰が自分を殺そうとしているのか・・・。 最後まで謎は尽きないし、途中、個性的な人物もそれぞれの人生をおくる事になる。 終わりは良い意味で切なさが残る。 この人の冒険小説は、誰かに似ているようでそれでもないところがある。 ★★★★
2018/09/01
金吾
誰が味方かわからない状態で次々と登場人物が死んでいきます。ラストがあっけない気がしましたが、話のテンポがいいため読みやすい作品です。
2021/12/02
浦
船戸与一デビュー作。勢いがすごい。余りに人が死にすぎて、登場人物がめちゃくちゃ多い。いったい一冊に何冊分の展開が詰め込まれているのか。そして、いつも変わらぬのは主人公自身の生の否定。この年になると、これが意外と心に沁みるのだ。
2019/12/13
泉 勇一郎
この人の文章はデビュー当時にすでに確立されていたんだなぁ…と思わされる内容だった。話としてはつまらなかった。人と場面が変わりすぎ。誰が誰だかわからなくなったし、ある意味行き当たりばったりの感じが強いよな。55点。
2016/06/06
ぼーじょみ
まさにデビュー作に相応しい「若き船戸の作品」って感じ。文体も人物造形も荒削りな部分が目立つけど、それさえも作品のエネルギーとして飲み込んでいるような。にしても次から次へと殺す殺す殺す。何人死んだよ?ノンストップ感は船戸作品群の中でも恐らく最高峰。叛アメリカ史はネタバレ本だけど(小声)、先に読んどくべきかも
2016/01/21
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