破産 (小学館文庫 た 1-14)
破産 (小学館文庫 た 1-14) / 感想・レビュー
わか
独特の世界観で「下妻物語」がとっても面白かった野ばらさん。本書はそうゆう世界を期待して読むとちょっとがっかりしてしまうかもしれません。なんせ、半分実話の借金返済小説なのですから。応援のために購入しましたが、なんともいえません。浪費癖と怠惰な生活であっという間に借金が300万以上になってしまっています。だって収入が20万なのに、25万の賃貸マンションに住んでいるし、お腹が空けば1万以上のお寿司を食べてるんですもん。もっと節約を!!と思いました。ラストがここで終わり!?っていう所で終わってました。いやはや。
2015/04/12
りりす
『破産』のタイトルの割には小説が書けないこと、震災のこと、テーマがありすぎるようなないような、そして唐突に終わってしまって、感想が難しいです。おそらく作者自信がモデルの主人公が「かつて羽振りが良かった」とあるけど、どう羽振りが良かったかを所々しか書かれていないので、『アラジンと魔法のお買い物』、『Fetish』などを読んで、嶽本野ばらさんの拘りと浪費癖を知っていないと、その羽振りがなんなのか分からないのではないかな、と思う。
2017/07/26
さなこ
本屋でエッセイ出ているの見かけて、大麻事件以降の作品ほぼ読んでいないなー、懐かしいなー、で手に取った野ばらちゃん。美意識からの浪費からの破産間近の恐怖よりも、仕事をもらってどうにかなりつつもヘタレだからであるがゆえの恐怖(震災を超えて、ものを書くという作業も含め)が本音だったのではないでしょうか。めちゃくちゃな登場人物は野ばら作品ならでは…とは言いつつ、金ないって知ってるのに3800円の巻物寿司頼まれるのは嫌だなぁ。
2024/07/07
びすけっと
2012年11月刊。この本自体が「破産」しているように感じました。開くとすぐ扉もなく話が始まるし、最終ページぎりぎりまで続き、すぐ奥付だし。売れているのか分からん作家に、奇妙な女性と変わった金貸し神様が。自転車操業している主人公の作家さん、破産した方が良かったのではないかしら。後半、書くようになってしまって残念でした。う~ん、なぜこの本を手にしたのか、思い出せない一冊。
2015/04/25
た〜
著者の体験談?この本自体がこの本の誕生秘話。変態ヲタ作家さんの下には総称寺典子様や巫女さん風のヤミ金屋さんみたいな楽しい(あるいは関わりたくない)女性が集まってくるのでしょうか? 最後の最後で作品の分野が急変するのは何故なのでしょう?
2018/10/09
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