もぞもぞしてよ ゴリラ/ほんの豚ですが (小学館文庫 さ 12-3)
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もぞもぞしてよ ゴリラ/ほんの豚ですが (小学館文庫 さ 12-3) / 感想・レビュー
ミーコ
佐野さん 初読み。椅子とゴリラの奇妙なラブストーリー。少し切なくなります。後の祭話は皮肉たっぷりの短編集… 代表作の『100万回生きた猫』を読んでみなければ。。。
2016/05/13
りずみぃ
佐野洋子の作品は、「死」をナチュラルにユーモアを持って見せてくれる。「死」は病院と警察と宗教に任せておきましょうという昨今において、そういう大人はすごく大事。動物が主役の不思議だけれどパンチの効いた二編。子供に優しくない絵本。大人に優しい寓話。
2018/02/10
野のこ
佐野さんの視点がユニーク。ゴリラのお尻のもぞもぞが気持ちいい椅子さん。家出をした椅子、他の物語とともにたどり着くとこは。椅子が豚に恋する気持ちにきゅんとなりました。でも切ないストーリー。佐野さんのあとがきも素敵。子どもころ家族でよく行ったラーメン「チュー」の丸くて子どもには高い椅子を思い出しました。「ほんの豚ですが」きりんともぐらの近くて遠い恋のお話が良かったです。あと熟年夫婦の猿の話も。また犬のイラストに笑っちゃいました。笑いを狙っておっさんみたいな顔になったのかしら。
2017/11/15
さぜん
読書メーターの記録を始めて7年。記念すべき1000冊目は佐野洋子さん。彼女の「シズコさん」で私はどれだけ救われたか。それから遡って作品を読んだが今回は30年近く前の物語集。絵空事ではあるけどどこかリアリティが存在する。ゴリラと椅子が海に向かう途中に出会う様々なもの。「ほんの豚ですが」で登場する動物たちも擬人化されていてちょっとシニカルさを吐き出す。動物なんだか人間なんだか。でもそれが佐野さんの視点なんだろうな。もっともっと書いてほしかった。
2015/10/05
テトラ
大人のための絵本、という感じ。もう子供ではないからといって、簡単な言葉選びをして組み立てられた物語を敬遠する必要などない。言葉は平易だけれど、扱うテーマは普遍的で考えさせられるもの。生と死、愛とは。大人になってもわからない。もぞもぞしてよゴリラ、私のために。あいしているから。
2016/03/10
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