遺産 THE LEGACY (上) (小学館文庫 さ 17-4)
遺産 THE LEGACY (上) (小学館文庫 さ 17-4) / 感想・レビュー
absinthe
面白い。出発前の準備や歴史的背景などディテールが細かい。最近、のっけからスピード感ばかり追求してアクションにする強引な展開の本ばかり見ていたので、良さが際立った。海の香りが漂ってきそうな話。下巻も楽しみ。
2016/12/24
ナルピーチ
時は大航海時代、日本では戦国末期の頃にスペイン船の航海士として太平洋の荒振る海を縦横無尽に航海する日本人がいた。その名は“興田正五郎”。彼は航海の途中で嵐に遭遇し、乗船していたガレオン船と共に海へと沈む…。深みのある歴史的背景を交え、四百年の時を隔てて繋がる熱き血統。時代を超えた海洋冒険小説に興奮が止まらない!上巻はまだまだ序章と言ったところか。海底に鎮座するいにしえの沈船を巡って水中考古学者とトレジャーハンターとの熾烈な闘いが気になる。下巻ではどんな展開が待っているのか。さぁ、冒険の始まりだ!!
2023/07/22
サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥
失礼を承知で言うと「和製ダーク・ピット物」。400年前に10億ドルを超える財宝を積んだまま太平洋で難波したスペインのガレオン船。船の引き揚げを狙う水中考古学者とトレジャーハンター。アカデミックが勝つのか、それとも一獲千金を狙う奴らが勝つのか?映画にしたら面白そう。ハラハラドキドキで後半に続く!
2017/07/05
うめ
中盤から面白さが加速する。宝に目が輝く事を否定せず、眩んで墜ちる事だけを是とせずに、人が守った意志を、歴史を継ごうとする。トレジャーハンターvs考古学者。熱さを秘めた闘いは次巻へ持ち越し。
2017/01/29
Norykid
現代を舞台とした海洋冒険小説。主人公興田真佐人は海洋考古学の研究者。祖先は戦国末期に航海士として活躍した日本人、興田正五郎。太平洋で遭難し消息を絶った伝説のガレオン船乗りだ。自らのルーツに想いを馳せる真佐人。そんな折、太平洋にて新たな沈没船が発見される。その船は正五郎の乗船アンヘルデアナグリアの可能性が高いと判明。母校の師匠とともに極秘で発掘調査に出発する真佐人。しかし、巨大資本で海の遺跡を荒らしまくるトレジャーハンター会社の魔の手も延びるのだった。学者vs海の山師。その存在意義を賭けた闘いの序章。
2016/07/13
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