世界中で迷子になって (小学館文庫 か 29-3)
世界中で迷子になって (小学館文庫 か 29-3) / 感想・レビュー
ミカママ
我らが角田先生の、旅エッセイ、お買い物エッセイ。両者の間にある関連性は?と考えつつ読んでいたが、あとがきにて得心。クレカの情報誌連載だったか⁉️旅に関してもお買い物に関しても、彼女らしい庶民目線のお話が続く。中でも繰り返し登場する、角田さんの亡き母上を想う逸話には心を揺り動かされる。
2019/07/04
ゴンゾウ@新潮部
旅のエッセイが読みたくなって手にしたが後半はモノのエッセイだった。結果は読んで大正解。アクティブで大胆に見える角田さんも 実は小心者で意外に慎重派だった。彼女の物の捉え方や考え方にうんうんと頷きながら読ませてもらった。性別は違うが同世代だからか妙に共感してしまう。
2018/10/08
ゆいまある
「八日目の蝉」の角田さんのエッセイ集。旅の本かと思って読んだら後半(というよりかなりの部分)がお買い物の話だった。買い物の仕方が私とは余り重ならずピンとこない内容。それよりも角田さんが子供の頃、興味のない科目は完全に放棄していたとか、定期券など大事なものから買ってもらったフルートまで失くしてしまうとか、慣れない場所に行くのが極端に苦手とか、自分なりの拘りやマイルールがありその変更が難しいとか、大学生になっても四国の存在を知らなかったとか、飛行機から赤道を見ようとしたとか、そういうことが印象に残る。
2019/04/09
aoringo
旅と買い物がテーマのエッセイ。旅編は全て海外。若い頃の貧乏旅行から、歳を重ねての少しゆとりのある旅。「アジアは流れていく水の文化でヨーロッパは自力で動かなくてはならない石の文化」になるほど。読んでいて現地に想いを馳せることができとても楽しめました。買い物編では、携帯ショップの若い子と意思疎通ができないところとかこれまた共感できるところがいっぱいだった。売れっ子なのに金銭感覚は庶民的。小説だけでなくエッセイも良い。角田さんのことがますます好きになりました。
2020/04/15
nico🐬波待ち中
角田さんの旅と買い物に纏わるエッセイ集。若い頃「世界」は自分が今いる内側ではなく外側にあり途方もなく広い、ということに気付き世界中をさ迷い始める角田さん。しかもビビり体質と言いながら結構大胆!アジアとヨーロッパの旅の違いや各国のトイレ事情に唸ったり驚いたり笑ったり…。そしてお金の遣り繰りにシビアなのに本だけは値段を考えずに買う角田さんは流石!亡きお母さんとの、おせち料理の話や初めての独り暮しの際に貰った鍋の話には切なくなった。そしてそしてチョコレート衝動!私も角田さん同様いつも負け戦である。
2017/05/28
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