禅と食: 「生きる」を整える (小学館文庫 ま 6-1)
禅と食: 「生きる」を整える (小学館文庫 ま 6-1) / 感想・レビュー
キジネコ
禅の坊さまは門外の人には、穏やかで優し気な顔を見せてくれます。一転、敢えて門内に入り禅道の修行者にならんとすれば一朝にして修羅の如くに空と無の世界への投身の覚悟を問う迷宮の番人となります。この本は、優し気な相貌、安心して楽しめる禅の方です。書かれていることは「知ってる」ことばかりかも知れません。しかし知ってることと活かすことの間に存在する齟齬の川、私達の日常に降り積もった未解決の澱の堆積が横たわるのを思い出します。「食」をイン⇔アウトで広義に考えると「生きるを整える」の意味が俄然と輝きだしす読書です。
2020/02/29
たかこ
枡野俊明さんの言葉は本当にわかりやすくて、心に心地よい。禅の言葉をわかりやすくといてくれる。しかも、この本では、重要なところは太字になっているので、さらにわかりやすい。食べること、作ること、は感謝につながり、心を調えることになる。禅僧のように精進料理にすることは難しくても、1品だけでも取り入れたり、気持ちを込めることはできる。マインドフルに食材を味わう。ここで得た知識を普段の生活の中に取り入れ、すこしづつでも実践していきたい。
2020/03/06
zuccalove
なかなか読み進められなかった。 飽食の今、何事も丁寧にシンプルに食材を活かし楽しんで食事をしていきたいと感じた。
2017/04/12
sobako
道元「典座教訓」藤井宗哲 訳・解説 を読み始めた時に、枡野俊明さんのこの本を知り、こちらの方が読みやすく、先に読了。 料理を通じて生き方を教えてくれる、そんな本です。 典座(てんぞ)とは、修行僧の食事を作る係。 道具を大切に扱い、食材が自分の手元に来るまでのことに思いを馳せ、丁寧に心を込めて調理する。 私の、時間に追われ、やっつけ仕事になってしまう食事作りとは大違い。反省した。 奇しくも、私の2019年のテーマが、「丁寧に暮らす」なので、とてもタイムリーに心に響き、何度も読み返したい本のひとつになった。
2019/01/25
良さん
食事をつくることもいただくこともすべてが修行と言われると、禅がとても身近なものに感じられる。「お粥作り」から実践してみたい。 【心に残った言葉】どんな食材も100人の手を経ていまそこにある(21頁)相手が誰であっても同じ心でいること(大心)(56頁)
2016/08/21
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