永遠の1/2 (小学館文庫 さ 4-8)
永遠の1/2 (小学館文庫 さ 4-8) / 感想・レビュー
バネ
別の作品と併読していて、漸く読了。結構長い期間かけて読んでいた為、若干STORYが薄れ気味だった。読み始めのワクワク感も同様に、読み進めていくうちに薄れていった。だからと言って駄作というコトではなく、でも読後感はそれ程のIMPACTもなく。。 淡々と過ぎていく日々の生活ってこんな感ぢなんかな。。って感ぢ。
2022/05/02
うわじまお
これがデビュー作。主人公・宏の語り形式で進んでいく、40年ほど前の九州での物語。けっこうなボリュームだったけど、クスクス笑いながら一気に読めました。いいものは時間がたっても色あせない。めちゃくちゃ面白かった。
2017/08/26
nemuro
『月の満ち欠け』にて第157回直木賞。当時、各書店には佐藤正午の本がたくさん並んでいて、ではこれを契機にと『夏の情婦』を購入(2017年9月18日読了)。更に『女について』(2018年3月25日読了)に続き3冊目。今回は“しりとり読書”の74作目としての選定。「集英社より刊行された単行本/1984年1月刊、文庫/1986年5月刊」の新装版で奥付を見ると「2017年8月7日 第2刷発行」。デビュー作ならではの面白さ。「西海市」のモデルは佐世保市らしいが函館市がモデルの「海炭市叙景」(佐藤泰志)を思い出した。
2022/07/25
ちゅんさん
主人公が自分に瓜二つの男に間違われトラブルに巻き込まれる話…、簡単に説明すればそういう話なんですが、事件と言うほどの出来事なんて起こりません。だけどこの500ページを超える長編を最後まで飽きずに牽引してくれるは登場人物たちの会話の面白さと文章力、そこが佐藤正午の一番の魅力だと思う。佐藤正午を楽しめるかどうかは一見冗長な文章と登場人物たちの会話が合うかどうかでしょうね。しかしこれがデビュー作ですか。すごいですね。
2019/09/25
薦渕雅春
読み終えて著者のあとがきを読んで、デビュー作だったんだぁ、と!著者は、自分の作品を読み返すこともあるけれど、この『永遠の1/2』は読み返さない、と。なぜなら、これは小説家 佐藤正午 のデビュー作だからだ。デビュー作といえば聞こえがいいけれど、言い換えれば、デビュー作とは、要は、小説家がアマチュア時代に書いた小説のことだろう、と。本著は 西海市という街が舞台となっていて、主人公は失業していながら、競輪で生活している。あとがきで著者が佐世保の人だと分かる。佐世保に遊びに行っている時に読み終えたのも何かの縁か!
2019/01/20
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