家族スクランブル (小学館文庫 た 33-1)
家族スクランブル (小学館文庫 た 33-1) / 感想・レビュー
しんごろ
家族を元にしたショートショート。それは血縁関係がなくても家族のように一緒にすごしてるならば、それは家族でもいいのだろう。それはペットにも当てはまるだろうね。そんな田丸さんのショートショートは、夫婦が題材なのものはブラックな感じ。個人的には親子を題材にしたものが良かったかな。とくに“カエルガム”が秀逸でした。田丸さんにしては珍しく、ゾッとするのもありました。解説でショートショートの書き方があり、ショートショートを書きたくなる自分が現れた。マジで書いてみようかな(笑)。
2021/12/11
Tetchy
父親の意外な特技、子が知らない母親の献身、夫、妻、それぞれの実家に代々伝わる風習、大人になって知らされる両親の秘密、etc。案外解っているようで実は知らなかった家族の意外な側面こそに不思議は潜んでいる。なぜならば夫婦とは赤の他人だった者同士が一緒に暮らすことだからだ。それがまた違った価値観を生み、そして結婚して初めて知らされることが多い。知られざる家族の秘密こそが生活を愉しむスパイスとして扱われているのが好ましい。そんな基準で選んだ今回のベストは「カエルガム」。本書のコンセプトを最も的確に表した作品だ。
2018/06/23
ポチ
日常の中にはもしかしたらこんな奇妙な物語が隠れてるかも知れませんね。楽しいショートショートでした。
2022/04/24
ばりぼー
家族の思い出にまつわるショートショート18編。ヒザ神・フルポン村上の解説で、著者のショートショート創作の方法として、「適当に10個の言葉を考え、それから連想できる言葉をさらに10個考え、これをくっつけて不思議な言葉を作る」とあり、発想法からしてファンタジー的な展開のものが多くなるのも仕方ないのかも知れません。なかでは、新聞の米偏の活字から「米」を一つ一つ切り取って米を炊き上げる『母の米』、往年の番組・欽ドン『良い妻、悪い妻、普通の妻』の中原理恵の顔が思い浮かんだ『白妻、黒妻』などが印象に残りました。
2021/04/03
miroku
田丸さんは星さんに似てる。
2019/01/23
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