イベリコ豚を買いに (小学館文庫 の 4-5)
イベリコ豚を買いに (小学館文庫 の 4-5) / 感想・レビュー
harass
現地のイベリコ豚の取材から豚自体を買うことになってしまう著者による、素人ながら達人たちとの商品化の試行錯誤の日々を描くノンフィクション。この豚の実態と現地の生産業者の話や、著者が商品開発で学んでいく。達人たちの情熱や日本の食材事情など、予想外に面白く一気に読んでしまった。すべての仕事に通じる自己啓発書的な内容だ。著者によると日本でイベリコ豚のことを初めて書いたのは72年の檀一雄のエッセイでの生ハムらしい。本場の生ハムの味を味わいたいものだ。良い読み物。
2017/01/28
エドワード
何故かは知らねど、私はスペインが大好きだ。新婚旅行はスペイン、熊本マリさん、村治佳織さんのCDがズラリ並ぶ。「暗幕のゲルニカ」!すぐ読んでしまう。プラド美術館展があればすっ飛んで行き、展覧会の最後の食品コーナーでこの本に出会った。イベリコ豚は知っていたが、写真を見てびっくり、なんとスマートな!樫の実を食べる高級豚。ジャーナリストの野地さんの、イベリコ豚見たさから始まる生ハム作りの旅。食を業とする人々のすさまじい愛と情熱、まさにスペインだ。サステナブルな文化、なるほどと納得。生ハムが食べたくなって来たヨ!
2018/08/19
黒猫
面白いです。作者が、イベリコ豚を見に行きたいという発端から紆余曲折を経て、イベリコ豚を売るところまで行き着いてしまう。イベリコ豚に関わるスペインの日本人や牧場主の情熱。イベリコ豚と言っても、主に二者あって。ホンモノのイベリコ豚は、「ベジョータ」というスペイン産のドングリを食べて育つものと、飼育し育てられる「セボ」という種類のもの。ドングリを食べるベジョータは稀少で、ディズニーの敷地の20倍の敷地に数百頭放牧されるのみ。目から鱗が落ちた。イベリコ豚のホンモノが食べたくなった!よし食べに行こう!
2016/12/25
Yuuki.
著者の行動力(いや、腹のくくりっぷりか!?)が意外な展開を生む!!身近なのに知らなかった事が盛り沢山の読みごたえのある一冊だった。この本に書かれているように、私もイベリコ豚について認識を間違っている日本人の1人だった。そもそも食用の豚にこんなに色々な種類がいる事も、どのように育てられ、屠畜されるのかも全く知らなかった。作家である著者が初めて経験した商品開発の過程も綴られており、元々その業界では素人である著者の目線で書かれているだけに、大変さがリアルに伝わってきた。ベジョータの生ハム、いつか味わってみたい。
2017/02/28
Meme
めちゃ面白いです!イベリコ豚は今まで関与がなかったのですが、、、なるほどイベリコ豚にもランクがあるのですね!最高級イベリコ豚ベジョータ、食べたいです〜実際にあったお話なので、臨場感たっぷりに楽しめました!
2023/08/03
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