猿蟹 saru・kani (小学館文庫 く 2-7)
猿蟹 saru・kani (小学館文庫 く 2-7) / 感想・レビュー
のぶ
本の帯にコンゲーム小説とあった。自分の中ではコンゲームと言えば、小説ではジェフリー・アーチャー「百万ドルを取り返せ!」映画なら「スティング」と名作がイメージされていてハードルは低くない。お気に入り作家の鯨さんがこのジャンルを書いたというので読んでみた。老人ホームの資金1千万を騙し取られた老人の金を、5千万にして取り返す話。失礼ながら思った以上に面白かった。人物の白黒が最後まではっきりしない鯨流のコンゲームになっていたが、そこには過去の名作のオマージュが至る所に入っている感じもした。
2017/03/06
ももんが
★★★☆☆最後は「よくぞ、やってくれました!」と心の中で手を叩きました(⌒▽⌒)
2017/03/11
nemuro
頓挫して久しい本の発掘作業(段ボール箱の開梱)の再開を思い立ち、まず本棚内の整理に着手。そんな中、いったん「図書館への寄贈本」に仕分けされながら、いや待てよと思い止まっての本書。既読本は、『今宵、バーで謎解きを』(2013年2月読了)、『堀アンナの事件簿』(同年6月読了)、『横浜「佐藤さん」殺人事件』(2018年1月読了)の3冊。2017年4月「喜久屋書店富良野店)での購入。帯には「騙す奴から奪い取れ!書き下ろしコンゲーム小説」。数冊を少しずつ並行的に読み進める私ゆえかもしれないが、物足りなさも否めない。
2024/06/03
タルシル📖ヨムノスキー
介護施設に勤務する八原みちるは元腕利きの詐欺師。みちるは蟹江という老人が老人ホームの入居資金として貯めた一千万円を、ある詐欺グループに騙し取られた事件をキッカケに、その一千万円を取り戻すため現役復帰を決意し、昔の仲間に声をかける。天才詐欺師、変装の名人、情報収集とコンピュータのプロなと個性的なメンバーと現役詐欺師グループの騙し合いに加え、謎の女性や警察まで登場する展開はまさにハラハラドキドキなのだが、こういう小説はいわゆるエピソードに力が入っていて、登場人物の気持ちの変化はあまり描かれないような気がする。
2021/09/09
coco夏ko10角
今回はコンゲーム小説。詐欺師対詐欺師。準備段階でもギリギリの場面があったり、いざ当日始まってからもドキドキで面白かった。
2021/03/22
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