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アンダーカバー 秘密調査 (小学館文庫 し 18-1)

アンダーカバー 秘密調査 (小学館文庫 し 18-1)

アンダーカバー 秘密調査 (小学館文庫 し 18-1)

作家
真保裕一
出版社
小学館
発売日
2017-04-06
ISBN
9784094064155
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アンダーカバー 秘密調査 (小学館文庫 し 18-1) / 感想・レビュー

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NAO

久々の真保裕一。何者かにはめられ麻薬所持者としてフィリピンの監獄に収監されたネット大手のカリスマ経営者戸鹿野智貴が、真実を知るために始めた秘密調査。もう一つのパートでは、ユーロポールのジャッド・ウォーカーがヨーロッパ各地のマフィアの間で起こっている殺害事件を追っている。ならば、智貴はマフィアにはめられたのか?でも、なぜ?一見単純そうに見えて、その奥に隠された何か。さらに、マフィアが狙っていた人物は分かっても、狙ったものが最後まで分からない。久々に、最後の最後までぞくぞくする話だった。

2022/02/19

にいにい

久しぶりの真保さん。冒頭とTOTOの話はいい~。ジャッドやイカリの絡みも面白い。麻薬マフィアや国際テロに日本警察では、ヒーローがいないとの判断も尤も。ただ、TOTOのやることが万能すぎるかな?独自調査で判明する一片も日本警察は歯牙にもかけられないことや主犯のヨーロッパでの大ぴらな惨殺に比べ、日本での自殺偽装や罠での排除や監視という統一感のなさに。また、最後のあっけなさも残念。ここまで書くなら、蔵原勇司目線やテロリスト側の考え方も描ければなぁ~。設定は面白く楽しめたが、腑に落ちない終わり方が目立つ一冊。

2017/07/21

left7

真保さんの作品は久しぶりに読みましたが、良くも悪くも古くさくて硬質な雰囲気で真保さんらしい作品でした。読むのに時間がかかってしまい、昔の小役人シリーズを思い出させてくれました。自分としては「ホワイトアウト」や「アマルフィ」のような硬質な中でもテンポがある作品が好きなのですが、話は動くもののテンポがある印象は受けない惜しい印象の作品でした。自分が好きなタイプの真保さんの作品に出会えることを望みつつ真保さんの作品をまた読もうと思います。

2017/11/28

サンディK32

スケールの大きな、真保さんらしいエンターテイメント作品。非常に硬派な物語なのだが、冤罪からの復活劇と、マフィア関連から国際テロへの話しとが双方、読ませるのだが如何せん関わり合うまでが長すぎて、後半ユーロの捜査員が来日して関連を纏めてくれたのは正直、助かりました。日本という国の頼りなさ、呑気さを揶揄したくだりには思わず頬が緩みました。散々、コンゲーム的な流れで進んできた割に、最期のテロ作戦失敗がかなりあっけなく感じましたが、女性記者の活躍を期待させるエンディングは秀逸。

2017/06/07

シオウ

罠に嵌められ無実の罪でフィリピンの刑務所に入れられた新進気鋭の若手経営者。真実を明らかにするため、出所した彼は独自に調査を開始する。時を同じくして、ユーロポールの有能な調査官はマフィア幹部の惨殺事件の調査を開始。単なるマフィア抗争ではなく、裏に潜む大きな犯罪に気づく。全く関係ないと思える事件は、意外な方向に展開しやがて1つに収束していく。次から次へと新たな事実が判明する過程は面白かった...が、世界横断捜査劇のためスケールが大きくてお腹いっぱい。女性記者の話は必要?削ればもう少しシンプルになったはず。

2019/06/23

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