怒り (下) (小学館文庫 ミ 3-2)
怒り (下) (小学館文庫 ミ 3-2) / 感想・レビュー
*maru*
着氷性の霧雨。怒りの感情は雨氷に似ていると思った。ただ降っているぶんには鬱陶しいだけの霧雨も、モノや人に触れた途端凍りついてしまう。怒りの連鎖。悲しみの連鎖。正義とは。静かな幕切れだった。罪を犯した者は当然罰せられるべきだが…複雑な心境です。本書は検察官シャツキが主人公の三部作の完結編だそうです。読み終えてから知りましたが、この一作だけでも十分楽しめると思います。結末からプロローグへの繋がりがとにかく良かった。魅力的な登場人物ばかりだったのでファルクやビェルト、ヤギェロがメインの作品も読んでみたい。
2019/05/18
ほちょこ
「〜するにはシャツキが疲れ過ぎていた。」が幾度となく繰り返されて、そんなに疲れてるのか、このオッさんは、とちょっとウンザリさせられた。他のミステリの主人公たちは、も少しタフなんだけどな〜と。しかも!残念なことにこの作品が三部作の3冊目とは!
2018/05/13
わたなべよしお
ポーランドにも読むべき、読めるクライムノベルがあることは分かった。プロットもなかなか凝っているが、その展開には違和感や不自然さを感じてしまった。さらに、シャツキ検察官に出会ったばかりなのに、あのラスト…そもそも3部作の最終作を最初に読むという点も全体の理解を妨げている原因の一つかもしれない。
2017/07/31
しゃお
娘と向き合う事ができたシャッキは見習い検察官ファルクに責められた事柄に対して向き合う覚悟が。そのシャッキを絶望の淵に追いやるメールが届き、シャッキは必死の行動に。そんなシャッキが目にするのは果たして・・・。シャッキが選んだしまった選択は、シャッキ自身を娘が表した“怒り”そのものでしたが、その選択を受けいれた後の行動は清々しいほど。あくまでも検察官であろうとしたシャッキですが、最後は別の選択をしなかったらどうなっていたの、そちらも見てみたかったかも。しかしこの結末で三部作の完結編から紹介するのは困るなぁ。
2017/07/16
あっちゃん
衝撃過ぎるポーランドミステリー完結編!という、煽り文句ですが、確かにシリーズの完結編を先に刊行する、しかもこのラスト…斬新だけど、年寄りのカタイ頭の私的にはキツイです(笑)たぶん、シリーズ一作目等出ても読まないかも…面白いんだけどなぁ(  ̄▽ ̄)
2018/01/01
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