鳩の撃退法 (下) (小学館文庫 さ 4-12)
鳩の撃退法 (下) (小学館文庫 さ 4-12) / 感想・レビュー
ehirano1
下巻も上巻同様に会話以外の箇所は文字でびっしりで読み応え抜群、いや抜群すぎて眼精疲労がハンパない(泣)。かの開口健もこのようなページびっしりの小説に興奮したとか何かのエッセイで言及していたのを思い出しました。はい、そうです、物語の感想が至って乏しいので斜め上の感想を書いています。全然盛り上がらなくてビックリしたのですが、この本はそういう楽しみ方をするもんだと思い閉じました。
2023/06/04
あきら
独特な言い回しに翻弄されながら頑張って読み進めていくと、いつの間にか物語に引き込まれている。 そのうちまた、独特な言い回しに翻弄されながら物語を追っていくと、いつの間にか話の順序が分からなくなり、迷路に迷い込む。そんな感じ。 独特な言い回しがとにかくツボでした。
2021/09/28
Kazuko Ohta
上巻の感想に、編集者役は映画オリジナルだったと書きました。違った。ヌモトさんに替わり、延々と濁らず呼ばれるトリガイさん。私はこのすっとぼけた会話が結構好きかもしれません。それにしても感心するのは映画版のキャストの妙。倉田のこのヤバそうな雰囲気と色気はトヨエツならでは。女優倶楽部の社長=岩松了、房州書店の親父=ミッキー・カーチス、床屋のまえだ=リリー・フランキー、皆ピッタリ。AKBと西田佐知子が一緒に出てきた日にゃ、どの年齢層がターゲットなのか不明(笑)。山本譲二の歌詞を見て歌える人にはお薦めできそうです。
2021/09/30
のり
登場人物が多目で、接点は薄目だと思っていても全てが繋がっている。鳩と呼ばれる符号にも納得。落ちぶれた津田に浮上はあるのか?軽薄だが悪人ではない。何だかんだいっても、助力してくれる人も、話相手になってくれる人も多い。どうでもいい事が気になる面倒臭さはあるが…失踪した一家の安否と小説家として干された原因が謎のままだが…
2018/07/08
fwhd8325
すごい作品だった。ちょっと疲れました。上巻の印象をそのまま引き継ぎながら、目に入ってくる活字ではなくほかの力によって引き込まれた作品だったようです。映画では劇中劇という設定がありますが、小説の中で、これほど複雑怪奇な小説は経験がありません。従いまして、物語の筋ではなく、語り部たる津田の人間性のみ強く印象づけられています。どなたか、原作に忠実でいいから映像化していただけないでしょうか。できれば、ウェス・アンダーソンのようなヨーロッパの監督がいいかもしれない。
2018/09/26
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