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原之内菊子の憂鬱なインタビュー (小学館文庫 お 16-1 キャラブン!)

原之内菊子の憂鬱なインタビュー (小学館文庫 お 16-1 キャラブン!)

原之内菊子の憂鬱なインタビュー (小学館文庫 お 16-1 キャラブン!)

作家
大山淳子
出版社
小学館
発売日
2018-07-06
ISBN
9784094065282
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原之内菊子の憂鬱なインタビュー (小学館文庫 お 16-1 キャラブン!) / 感想・レビュー

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papako

気になっていたので、セールでやっと。目をあわせるた人が、なんでも話してしまう菊子さん。インタビュアーとして働くことになる。あるインタビューがきっかけで、自分を見つめ直す菊子さん。居場所を見つけて、前に歩き出す!大山さんの他の作品に比べて、かっちりハマった感はないけど、なかなか楽しめました。キリが大山作品にはめずらしいキャラだったような。お二人とも、それぞれお幸せに!

2019/06/19

森の三時

ユーモア、コミカル、シリアス、ほっこりがミックスされた展開。途中所々で小説家のエピソードや作品に関する蘊蓄が良いアクセントになっているところも本好きな人の心をくすぐります。原之内菊子、「かな」変換すればそのまんまが彼女の特性。自己肯定感の低かった菊子さんが、誰かのためではなく、自分らしさとして聞くことを選ぶのなら、本来の自分を肯定できたことにつながる。現実にも人は話を聞いてくれる人を欲しています。けれど悪口や悩みを聞き続ける方は本当にしんどいと思います。そんな役回りをしている人の話も聞いてあげたくなる。

2022/06/13

ユメ

やっぱり、大山淳子さん、好きだなあとしみじみ思った。『猫弁』シリーズや『光二郎分解日記』シリーズのようにストーリーに心地よい疾走感があり、登場人物が徐々に繋がっていくパズルのピースがはまるような感覚がたまらない。菊子の「聞く」能力の誕生秘話には心が温まった。「聞くことは人を信じること」という言葉がよい。自分の居場所を探して転々とし、能力ゆえに苦しんでいたこの心優しい女性が、ちゃんと帰るべき場所を見つけられたことに安堵した。オンボロな丸池ビルが、世界でいちばん光溢れる場所に感じられる読後感だ。

2018/08/27

よっち

崖っぷち編プロ「三巴企画」の戸部社長と桐谷が弁当屋で見出した原之内菊子。その顔を見た者は自分語りが止まらなくなってしまう特殊能力を活かして、インタビューとして働くお仕事小説。引き出される本音ダダ漏れのインタビューに悪戦苦闘しながらも可能性を感じる桐谷と、自らも苦悩しながらそこに居場所を見出してゆく菊子。苦い過去を積み重ねてきた彼女が特殊能力によってもたらされた事態の重さに逃げ出して、それでもそんな彼女が必要だと追いかけてきた二人や周囲の人たちに認められ、乗り越えてゆく優しい結末はなかなか良かったですね。

2018/08/03

とみい

原之内菊子が腹の内を聞く、というか、勝手に喋り出してしまうのだが。キリのお母さんや丸坊主が話さないのは菊子の考察の通り普段からたくさん話しているからなのか。 聞くこと。話すこと。の力

2022/10/26

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