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ショートショート千夜一夜 (小学館文庫 た 33-2)

ショートショート千夜一夜 (小学館文庫 た 33-2)

ショートショート千夜一夜 (小学館文庫 た 33-2)

作家
田丸雅智
出版社
小学館
発売日
2018-07-06
ISBN
9784094065381
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ショートショート千夜一夜 (小学館文庫 た 33-2) / 感想・レビュー

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しんごろ

多魔坂神社のお祭りが舞台のショートショート。屋台や急須や壺といった道具をテーマになんとも、妖しい世界、幻想的な世界、時にはホラーな世界を見事に書きあげてる。でもこんなお祭りがあったら怖くて行きたくないと思いつつ、やっぱり行ってみたいと好奇心を旺盛にさせてくれる。ラストが怖くもあり切なくもあり、お祭りの舞台にしては寂しくて、こんな終わり方はイヤだなと思ったけど、あとがきのしりあがり寿さんの見事なフォローで、救われた気がする。20編しっかり楽しめた。

2021/12/15

Tetchy

今までと違い、本書では一貫して多摩坂神社界隈という架空の神社が舞台にされている。コンセプト・アルバムめいた作りになっている。多摩坂神社界隈は不思議で満ちている、そんなコピーが浮かぶほどだ。「人面屋」、「夕焼き屋」、「さくら隠し」が出色で「獅子舞の夜」は書き方を工夫すれば印象的な余韻を残す作品となっただけに惜しい。そんな中でのベストは「人魚すくい」。冒頭のエピソードが思いも寄らないオチへと繋がる好編だ。さて多摩坂神社の祭りはまだ続いているようだ。この神社界隈は今後も田丸作品のワンダーランドとなることだろう。

2019/02/08

海猫

久々にショートショート作品集を読んでみた。当然ながら、一話が短くサクサク読める。各作品に連続性はないけれど、だいたい多魔坂神社の蚤の市や屋台で不思議なことが起こるというパターンになっている。で、作風がSF的というよりは幻想的。和風な世界観で、郷愁や季節感が漂っているのが特徴。お祭りの場面が多いので夏か秋に読めば気分がもっと出たかもね。オチがビシビシ決まるというよりは、サラリとしているのも特有の味かな。ショートショートにしてはブラックなのが少ないのも印象的。著者の作風の幅を知りたいので、他の本も読んでみる。

2021/03/20

ポチ

祭りの笛や太鼓、屋台の呼び込みの声、何処かしら非日常的な場所に誘い込まれる高揚した人達。そんな人達を待っているのは妖しげな世界。暫し摩訶不思議な世界を揺蕩って来ました。祭りっていいなぁ。

2022/03/27

一華

多魔坂神社でのお祭りの夜に起こる摩訶不思議なショートショート。高校生のころ、ドはまりしてた星新一、阿刀田高よりは少しライトめかな…でも、じゅうぶんに楽しめた。わたしも、妖しげな神社のお祭りにちょっぴり怖いけど迷い込んでみたいかも…

2021/09/22

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