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ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち (小学館文庫 か 49-2)

ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち (小学館文庫 か 49-2)

ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち (小学館文庫 か 49-2)

作家
河合香織
出版社
小学館
発売日
2018-10-05
ISBN
9784094065701
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ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち (小学館文庫 か 49-2) / 感想・レビュー

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ミカママ

日本純国産ワインの黎明期を支えた故麻井宇介を師と仰いだ、三人の青年の物語。彼らのワインに対する情熱にまず圧倒される。貧乏旅行で訪れた仏ワイナリー主とのやりとり。彼らの情熱を支えた家族。辛いことをいえば、三人の個性があまり個別に伝わってこなかったこと。巻末にあるお三人の写真は冒頭に欲しかった。「貧乏旅行 」と書いたが、それも彼らの裕福な家族の支援があってこそ。ワイン造りというのは、ある程度の経済的バックグラウンドなくしてはできないのだなぁ…などということを、つらつらとCA産安ワインを飲みながら書いている。

2020/09/04

サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥

日本ワインの父とも言える故麻井宇助氏。彼を師と仰ぐ若き三人のワイン造りの革命児「ウスケボーイズ」。伝統に縛られることなく自らが思う手法で真摯に理想のワインを目指す。「ワインは農産物であり、ワインは畑でできている」ワインに魅せられ、のめり込んだ人生。それほどまでに造り手の心を揺さぶるものなのだ。三人のアプローチはそれぞれ異なる。でも共通しているのは「自分が一番美味しいと思うものを人に届けたい」ということだ。世界に誇れる日本ワインを目指す彼らの意気込みを感じることができた。五つ星です!★★★★★

2018/12/28

hatayan

輸入した果汁をブレンドして国産ワインとしていた業界の慣習に異を唱え、ぶどう作りから醸造まで国産を追求した麻井宇介氏に師事した3名の醸造家の半生。学生時代にブルゴーニュを訪ねた3人は、ワインの作り手は芸術家ではなく土地に根を下ろした農家だと学びます。原料を買って醸造する日本酒やビールとは違いワインはぶどう栽培から醸造まで一貫して自身が携わるため、のめり込むあまり離婚して身体中がぶどう色に染められると錯覚した者もいました。飲むことで自然を感じられるから人はワインを飲む。信州を旅するときに思い出したい一冊です。

2020/06/02

おさむ

2018年から日本ワインと表示するには国産ぶどうのみを原料とし、国内で製造されたものでなければならなくなった。裏を返せば、これまではめちゃくちゃな表示だったということ。本著は、そんな毀誉褒貶の激しい日本のワイン造りの歴史を、3人の若者たちの挑戦を通して、教えてくれる。この若者たちとちょうど同世代ということもあり、感情移入しながら楽しく読みました。3人のつくるワイン、まだ飲んだことはないので、ぜひ飲んでみたいと思います。小学館ノンフィクション大賞受賞作。

2019/07/19

June

ノンフィクション。ワイン作りを専用ぶどうの栽培から手懸けた3人の男たちの話。以前の国産は生食用ぶどうを用いたり、外国産ワインや果汁をブレンドしたものだったらしい。ワインはぶどうから作ってこそワイン、ワイン作りは農業、造り手の思いがぎゅっと詰まった飲み物、先駆者の情熱と根性はスゴい。2018年10月から、日本ワインと表示するには国産ぶどうのみを原料と定められたようだ。欲をいえばもう少し文学的な味わい……消えかかった月が空に浮かぶ薄明のぶどう畑、漆黒に包まれ虫の声しか聞こえない闇etcをもっと感じたかった。

2018/10/25

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