古事記 ((上)) (小学館文庫 K さ 1-1 マンガ古典文学)
古事記 ((上)) (小学館文庫 K さ 1-1 マンガ古典文学) / 感想・レビュー
たまきら
20代のころ、熟年のマンガ家たちが古典まんがを描くのを(新しいネタが尽きたのかな)なんて意地悪く思っていたのが恥ずかしいです。中年になって、その理由が古典に挑戦できる表現力と深い理解があるからだと気づけました。年取るのも素敵なものです。里中さんの古事記、わかりやすく整理されていて大変面白かった!また、他の神話などとの対比も様々な古典を漫画にしてきた著者らしい分析で色々気づかせてもらえました。下巻も楽しみ。
2022/10/25
あまね
里中先生の古事記であれば、読まないわけにはいきません。大好きだった『天上の虹』を彷彿とさせるドラマティックな古事記です。現代語訳で古事記を読んでいるせいもあるのか、先生のわかりやすい描き方も楽しめました。古事記に挑戦する『はじめの一歩』には最適な本だと思います。
2019/04/08
多津子
里中満智子が描く物語としての古事記。解説が間に入るのもあって入り込みやすかった。
2021/10/24
kenitirokikuti
石ノ森章太郎版『古事記』に続いて本書に進む。これは読んだことなかったな。平成10年代に描かれた新しいやつで。里中は持統天皇物語『天上の虹』を20年以上描いており、その派生という感じである。他にギリシャ神話や旧約聖書も漫画化している。おおむねドイツふうギリシャ神話解釈しており、アジア民俗テイストは乏しい。日本神話のギリシャ神話的解釈は山岸涼子が優れてるし、古事記テキストに肉薄する解釈ならば、こうの史代『ぼおるぺん古事記』だし▲解説が竹田恒泰だ
2021/11/14
くろばーちゃん
以前から挑戦しては挫折した日本神話。絵本にはおもしろい話が多いのでいつかちゃんと読みたいと思っていたが名前の複雑さで疲れてしまっていた。今回、満智子さんの美しいマンガに牽かれて購入した本書。絵があると複雑な名前の神々の人物像がつかみやすいし、わかりやすい。この巻では、太古の人々が国のおこり、人間のおこりをどのようにとらえていたのか、また当時の人々の恋愛観がわかった。下巻も楽しみ。この本を入門書として、いつかちゃんと読んでみたい。巻末の解説は少々疑問。
2019/06/10
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