愛について/愛のパンセ (小学館文庫 た 34-2)
愛について/愛のパンセ (小学館文庫 た 34-2) / 感想・レビュー
chantal(シャンタール)
谷川さんが20代の頃に出版した詩集とエッセイが一冊になったお得なこちら。20代の若者の瑞々しい感性が読んでいて心地よい。若いって、それだけで財産だなって、最近とみに思う。悩み、傷つき、愛し愛され、それが生きると言うことなのだ。「ひとときすべてを明るい嘘のように/私は夢の中で目ざめていた/私は何の証ももたなかった/幸せの思い出の他に・・・・・・」とても心に残ったフレーズ。
2023/02/14
aloha0307
スタッカートの歯切れ良いテンポ&言い切り...俊太郎さん若いな と思いきや、やはり20代半ばの若書きでした✿言葉がこちらの脳に直接作用してくる感。沈黙の正当を認めながらも、それに対して言葉や声、さらには音楽まで引き込んで抗おうとする強固な意志(詩人として)があります。恋 と 愛 を切り離さず&混同せず...恋を遥かに超えた愛(地球 さらには宇宙・コスモスへの)ってでっかいなあ🌏 ベートーヴェン愛も凄まじい❣ 始めの主題のあまりの深さにひきずりこまれ、楽章全体を捉えられない...その通り❣分かりますよ✿
2020/05/12
江藤 はるは
『谷川俊太郎の詩を夜に読んだせいです。』
2019/11/29
嫁宮 悠
若き谷川俊太郎が愛について語った詩とエッセー。詩人が一篇の詩を書き上げる背景に、深い洞察と宇宙規模の物の見方があることに驚く。印象に残ったのは「二つの恋文」という掌編小説。ある二つの恋文によって構成された作品で、それぞれの恋文が示す愛、その対比の中で愛の形が表れたり、かすんだりして、最後にはほろ苦い気持ちが残る。
2019/09/17
todokann
感覚に訴えかけてくるものが多くて、文字を追っているだけなのにアトラクションのような本だった。読んでる時よく意識が飛んだし息切れするような、体力と精神をとっても使った。この感覚が今までの経験の積み重ねや組み合わせであってもそれはそれでいいけれど、言葉がもたらしてくれた経験であったら嬉しいし、そうゆう言葉の可能性に賭けたいと思った。
2020/05/21
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