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タスキメシ (小学館文庫 ぬ 1-3)

タスキメシ (小学館文庫 ぬ 1-3)

タスキメシ (小学館文庫 ぬ 1-3)

作家
額賀澪
出版社
小学館
発売日
2019-11-06
ISBN
9784094067149
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タスキメシ (小学館文庫 ぬ 1-3) / 感想・レビュー

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しんごろ

駅伝、料理、青春の見事な三位一体の物語にこんな学生時代を送りたかったと思う。早馬と春馬のいろいろ言いあえる兄弟、早馬と助川の馴れ合いのない一本芯の通った友情、恋愛抜きにした早馬と都の関係。そして、大学でも親友になってるであろう早馬と藤宮。どれも素敵でいいじゃないか。誰もが強い人間ではない。弱さがあるし、逃げる、諦めたっていいんだ。きっと生きていれば、何かを見つけることを教えてくれる。物語を通して、教わった気がする。そんな中で自分は、陰で支える稔のような存在でいたいなと思う。

2020/10/15

きむこ

箱根駅伝の興奮が冷めなくて再読。高校2年生の秋に剥離骨折で手術した早馬。兄としてのプライドと手術後の不安と恐怖。逃げてもいい、陸上だけが人生じゃ無い。どれが諦めでどれが逃げなのか?周りの温かい気持ちが痛い。故障した苦悩。箱根を走れる実力のある弟と友人への複雑な感情。いろんな感情でぐちゃぐちゃになりながらも、要所要所に出てくる美味しそうなお料理が家族や友への、橋渡しになっている。美味しいものは身体を作り、心も元気にして笑顔にしてくれる。やっぱりこの作品が好きだな♡

2021/01/05

となりのトウシロウ

陸上長距離を走る若い選手達の喜びや挫折や葛藤など交錯する感情を描いた青春群像小説。冒頭、眞家春馬が走る箱根駅伝2区のスタート前から始まる。兄、眞家早馬の背中を思い浮かべて春馬が走り出す。次章ではいきなり過去へ。高校の陸上部、剥離骨折で手術・リハビリをする早馬。時が前後し、また登場人物の視点が変わる。その中で井坂都が早馬と作る料理がなんとも美味そう。スポーツ選手にとって大事な食事がこの作品でのキーポイントになっている。主人公の早馬がどうなるのか先を知りたくてあっという間に読了。少しほろ苦いけど爽やかな読後感

2024/05/26

五右衛門

読了。初めての作家さんでした。このお正月もテレビ見ました。気になってはいましたが中々手が出ませんでした。ごちそうさまでした。今はそんな感想です。走りがメインかと思っていましたがお腹がへって鳴りそうです。作中どの献立も美味そうでした。スポーツ選手に限らず誰もが今までと違う環境への怖さ、負い目、仕方なく選ぶことすらできない方向への選択、それを見事に高校生たちから改めて教えてもらったようです。彼らは後々振り返ってみた時、苦笑いはするでしょうが、後悔はないはずですよね。次回作は弟が主人公かな。おかわりいきます。

2021/01/15

のぶ

爽やかな青春小説だった。高校、大学の駅伝の話だが、駅伝のシーンはあまり表に出ず、選手の食事に学生生活のドラマを絡めたところが斬新で面白い。眞家早馬と春馬の兄弟は陸上に打ち込んでいるが、兄の早馬は右膝の剥離骨折という重傷を負い、高3の現在リハビリ中。料理研究部の部員、井坂都と知り合い料理への関心を深めていく。一方、弟の春馬は野菜嫌いのひどい偏食で、早馬は春馬にきちんと料理を取らせようとする。スポーツ小説でありながら様々な料理が登場し楽しい。続編の「タスキメシ箱根」がどんな展開になるのか楽しみだ。

2019/12/04

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