新章 神様のカルテ (小学館文庫 な 13-6)
新章 神様のカルテ (小学館文庫 な 13-6) / 感想・レビュー
射手座の天使あきちゃん
漱石先生の名作をパロって… 患者優先の頑固一徹で医者になってから苦労ばかりしている。本庄病院に居る時分、当直の夜に何故か重篤な急患が多く運ばれ「引きの栗原」と呼ばれたことがある。そんなに救急を受けなくとも断れば良いと言う人があるかも知れぬ。別段深い理由でもない。「医は仁術」を志し励んでいたら同業者の多くが仁術より算術を考えねば金は貯まるまいと囃したからである。 そんな栗原先生がステージを大学病院に移し患者優先を貫くために奮闘する物語です。苦いお話の多い中で小春ちゃんの可愛さが救いですね。 (^_^)v
2021/01/09
五右衛門
読了。全部好きです。主人公、細君、小春、男爵、学士殿、御家老、鬼切、利休他みんなみんな好きです。大狸先生それからそれから... あまりにも過酷な業務の中にもひとときの安らぎがあり院内での軋轢に揉まれ、しかし仲間の助けがあり、焦らず乗り越えて行く姿に憧れました。内容は辛く涙無くしては読めませんでした。けれども読み終えて、又明日に向かって行ってやろう❗と前を見据えられた気がしました。シリーズ待ってます。
2021/04/09
優希
新たな物語の始まりでした。大学病院に異動してから早2年が経ったのですね。大学病院の世界に戸惑うイチさんはやっぱりイチさんだなと思わされます。真面目に患者に寄り添う姿が微笑ましい。これから先もイチさんなりに患者と向き合うのでしょうね。今後もシリーズを追いかけたいですね。
2021/04/15
katsubek
『神様のカルテ』は「アカンやつ」である。新章になってもそれは変わらない。帰宅電車で滂沱たる涙を留め得なかった。『三四郎』を勧めるのは、『始まりの木』へのサジェストであろうか。それはそうと、今回も自然描写、植物の描写が美しくて、眼に浮かぶが如しである。無論、珠玉の如き言葉にも魅かれる。「困っとる患者がいたら手を貸してやる」、「医者である以上どこの病院に出かけてもやるべきことは変わらない」、「大丈夫でないことも、全部含めてきっと大丈夫です」等々。新たな道を行く登場人物たちを見守ってゆくとしよう。
2021/02/05
Makoto Yamamoto
全巻では一止が大学病院に移るところまでだったが、今回その3年後から始まる。 一止にも榛名との間に小春が生まれ、御嶽荘が無くなってしまうかも知れない危機の中、病院では29歳の女性の膵癌と対峙する。本庄病院ジトと同じように患者、家族に寄り添った治療を行うが、大学病院のありようとは合わず、非難の的に。 転任も覚悟するが、教授、御家老からは思いがけない言葉が。。。 まだまだ続いて欲しい作品。
2024/08/11
感想・レビューをもっと見る