上流階級 富久丸百貨店外商部 (3) (小学館文庫 た 35-3)
上流階級 富久丸百貨店外商部 (3) (小学館文庫 た 35-3) / 感想・レビュー
R
「今時、外商なんてと思ったけど、労働力を買うということなのね」そんなセリフが出てきて、百貨店外商の意味、意義というのが垣間見えてとてもよかった。上流階級問わず、物を買うという行為にサービスという付加価値が存在することが改めてわかる出来事と、機転があってとても楽しい。加えて、家族や恋人とは異なる、まだ定義されていなそうな人間関係と感情もテーマになっていて興味深い。ありていにいえば、タイパと推し活のような単語が近そうだけど、もうちょっと位相の内容で、考える余地と感動の余白がとてもよかった。
2024/09/05
ばう
★★★このシリーズ、いつも思うけれどこれはもう雲の上の物語ですね。今回は美容整形を静緒に試させる女性投資家、息子の中学受験に付き合わさせる元CAの社長夫人、訴訟問題を相談するイラストレーターなどなど、本当にそんなことまで外商員はお世話するの?と疑問に思う内容です。でも事実は小説よりも奇なりというからね😓そして外商員としてキャリアを積み重ねてきた静緒に降りかかる転職問題。桝家や葉鳥との関係、親や家のこと、そして何より静緒の今後のキャリアと気になる事は沢山あるからまだまだこのシリーズは続くのかしら?
2021/09/09
Ikutan
普段全く縁のない(笑)上流階級の方々の生活を知ることができるのが魅力のシリーズ第三弾。ゆりかごからお墓まで、富裕層の頼れる味方、敏腕外商員の鮫島静緒。お得意様のためには美容外科や中学受験の情報収集に東奔西走。いやいやそんなことまでするなんて。SNSで誹謗中傷されたイラストレーターの悩みに即、対応するところも凄いけど、「嫌がらせをされたら?」の質問に「お金を払います」の回答にびっくり。著作権問題までにまで発展した今回、他にも家の購入や転職などの話題もてんこ盛り。葉鳥さん登場の弥栄子様のお別れ会は素敵だった。
2021/06/02
ジュール リブレ
再度のドラマ化は難しくなってしまったのかな。でも、シリーズとしては円熟味を増してきました。芦屋のハイソな方々を巡る百貨店の外商の日常が面白い。1日で数千万円を売り上げることも、その裏側も。全く縁のない世界なので、それがまた面白い。
2021/04/21
ゆみねこ
雲の上の世界を垣間見る楽しさ、それがこの作品の醍醐味。静緖はお客様の為に精一杯の頑張りを。面白かった!
2022/03/25
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