菜種晴れ (小学館文庫 J や 1-3 小学館時代小説文庫)
菜種晴れ (小学館文庫 J や 1-3 小学館時代小説文庫) / 感想・レビュー
ごいんきょ
何年ぶりかで一力さんの作品を読みました。
2021/06/26
ゆうこ
今まで火消しの話はいくつも読んできた。でも、その火消が活躍する中で命をなくしていく人を読んだことがなかった。菜種農家から菜種油問屋に養女として迎えられた二三。養親からは躾を含めとても大切に育てられるも、15歳にして大きな火災で二親を亡くす。失意の中で立ち直り、実母を迎え結婚を控えた中で地震で母と許婚を亡くす。自分を守り育ててくれた人たちが次々と亡くなっていく中でも、今できることを考え周囲に思いをはせ自分の足で立っていく。幼い頃に実母から教えられた天ぷらと、周囲からの優しさで。とてもいい本に出合いました。
2021/11/22
yasu7777
★★★☆☆ 渋谷2804-137
2021/05/09
Naoko Fukumi Fujita
一番好きな作家の文庫本、末國善巳解説によると2008年3月の単行本化とある。2011年3月中央文庫より刊行、この度小学館時代小説文庫として021年4月発行。作家ファンとしてはどちらかというと女性版ジョン・マンとも表現できるように感じた。菜種農家の末娘が縁戚の深川の大店の跡取りとなり、その後数々の困難を乗り越えるお話。ダイナミックで展開もいつものごとく素晴らしく、次を読みたくて読みたくてあっという間に読み切ってしまった。人情のみならず食べ物の表現や動物とのかかわり、期待通りだった。
2021/06/20
改造
なんでそんなに悲しい出来事がおこるんだよ!と言いたくなる展開の人生に滅気ずに生きていく主人公。 解説読んでこの時代だからこそ考えさせられる奥深い作品でした。
2022/05/05
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