扉のかたちをした闇 (小学館文庫 え 4-5)
扉のかたちをした闇 (小学館文庫 え 4-5) / 感想・レビュー
mayu
「詩は暗闇に生息する」その暗闇の扉を開けてみたらそこには。言葉で寄り添い響き合うように、いくつものまばゆい光が射していた。江國さんの言葉は相変わらず繊細で美しく、うっとりとその世界に浸りたくなる。江國さんの視点を通したら、この世の中もこんなにドラマティックに生まれ変わるのか、とただただ感嘆する。対する森さんの言葉は、独特の、でも豊かな表現でこの世界から別の世界へ連れ出してくれるような気がした。「男のひとは愛に疲れやすいので」「女のひとは愛をむさぼり生きるので」この対比に妙に納得してしまった。
2021/07/21
kaoriction@感想は気まぐれに
「詩は暗闇に生息するのだと思う」。言い得て妙、というか、あぁ、わかるわぁ という感覚だ。やっぱりこういう時(どんな時?)は詩だ。詩なのだ。そこにある言葉が、暗闇が、私の隙間に入り込んでくる。言葉が、浸透してくる。遠ざかっていた時間。褪せはじめた記憶。言葉を、取り戻す詩、時間。「八月は幻」という詩に切にそういうことを思い、また、かつて、こういう詩を書く人を私は知っていて、私自身もそういう詩を時に書いたりしていたなぁ、などという懐古。久々にガッツリ詩を読んで、気分爽快。次への一歩という気分。詩は楽しい!
2021/07/18
ミサノン
江國さんの美しくて芯があってすこしさびしい詩も、森さんのロマンチックで気やすい詩もどちらも素敵でした。
2022/06/03
riko
★★★★☆
2022/03/16
ひとみ
喫茶店で貸してもらった。交代ごうたいで詩を書いていてすごく素敵だった。江國香織さんの本読んでみよう〜
2021/08/26
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