わが名はオズヌ (小学館文庫 こ 28-1)
わが名はオズヌ (小学館文庫 こ 28-1) / 感想・レビュー
keiトモニ
神奈川県警生安部少年課の私服警官高尾勇は少年更生に燃える仕置き人。高尾の部下で捜査中に役小角を調べる丸木正太の根性は?“丸木は背筋が寒くなる…警察官にとり上からのお達しは絶対だ。丸木は課長から何か言われるだけで縮み上がってしまう”って!ハゲタカこと禿富鷹秋警部補の気合を持て。にしても平安京“平安をヘブライ語に直すとシャローム、都はエル。平安京はエル・シャローム。つまりエルサレムのこと”で、元糺の池はイスラエルの洗礼の池にそっくりとか。へえ~秦氏が原始キリスト教団の信者でエルサレムを作ろうとしていたらしい。
2022/08/08
ひさか
文芸ポスト連載を2000年9月小学館から刊行。2003年9月小学館文庫化。2014年12月徳間文庫化。2021年9月小学館文庫新装版化。役小角が高校生の賀茂晶としてよみがえり、前鬼、後鬼を従えて悪に立ち向かう…青春伝奇なんて面白いストーリーを考えたものです。少年課の警察官高尾と丸木も登場して、オズヌたちと一緒になって、日本をなんとかしようと活躍するのが楽しいです。
2021/11/14
かおりん
20年も前に書かれた話。ボーダーライトは読みやすかったので、その前の話が気になって読んでみたけど。。。オズヌの謂れ、由縁、血縁など冗長な説明。赤岩の活躍?を期待したけど最初から後鬼だった。
2023/05/07
えも
役小角が高校生に転生し、ゼネコン汚職に挑む。その謎を追う少年課の警察官たち▼なんですと!隠蔽捜査とはえらい違うなあ。しかもバブル崩壊とか時代が古い▼かと思ってたら、2000年に書かれていて、隠蔽捜査の前だった。道理で▼役小角についてのトンデモ学説をよく勉強していて、エンタメ小説として楽しかったよ♪
2022/05/10
petitlyz
【図書館で借りた】神奈川県の荒れた高校の男子が自殺を図り重体ののち、人格が変わってしまう。飛鳥時代の呪術者、役小角(えんのおづぬ)の生まれ変わりになりきって振るまう。摩訶不思議な眼力と相手の名前を呼んで人を操る。その高校の廃校→再開発のために政治家や大手ゼネコンが事を進めようとしていたときに、オズヌとして阻止しようとする。オズヌには誰も逆らえず、神奈川県警生活安全部少年一課の高尾と丸木も、だんだんオズヌに引き込まれていくし、オズヌの説明はちょっと難しかったけど、不思議で面白かった。
2023/02/19
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