海が見える家 逆風 (小学館文庫)
海が見える家 逆風 (小学館文庫) / 感想・レビュー
おしゃべりメガネ
なんだかんだと読んでるシリーズ第3弾。作品を追うごとに主人公「文哉」がたくましくなってきてるのがいい感じです。起業し、スタートは順調かと思った矢先に台風被害に遭い、これから計画してたコトが白紙に。今作では助けをもらってる少し偏屈な老人「幸吉」さんとの関わりがほとんどになります。イノシシとの'戦い'や農業に挑む真摯な姿に胸がアツくなります。個人的には便利屋「和海」さんや「凪子」ちゃんとのかかわりをもう少し書いてほしかったかなと。大学時代の同級生「都倉」との意外な絡みもあり、次作が益々楽しみになりました。
2021/09/11
まさきち
急逝した父から受け継いだ南房総の家で暮らし始めた文哉の日常を綴った第三作目。今回は巨大な台風により甚大な被害を被った街で、順調に思えた別荘管理の仕事に暗雲が垂れ込めた文哉が試行錯誤を繰り返す。そんな彼の姿に本当に逞しく成長したな〜と目尻を下げての読了です。ぜひぜひこれからも成長を続ける文哉の姿を見せてもらいたいものです。
2022/09/01
ゆみねこ
南房総の父が遺した家で暮らし始めて3年目の文哉。起業して少しずつ暮らしが地について来た矢先に房総を襲った台風。大きな被害を受けた別荘や地元の家々。あらためて食って行くことを模索する文哉が新たな決意をするが、衝撃のラスト。あー、早く次が読みたい!!
2021/10/14
itica
なんたって「逆風」だもんね。世の中そうそう順風満帆と行かないことは分かっているけれど、自然の驚異の前にはなすすべもない。台風、獣害と災難は続く。「生きるために食う」そんな当たり前の言葉の重みを今回ほど感じたことはない。文哉の描いていた未来図はどうなるのだろう。見つけたあの人は大丈夫なのだろうか。不安。
2023/03/26
ナミのママ
房総半島に移住して3年が過ぎた文哉。「令和元年房総半島台風」をテーマにした今作。だんだんとたくましくなってきた文哉。それは生きていく上で必要な事を習得してきたと同時に、考え方に芯ができてきた。なかなか楽しい。作家さん自身が日々の田舎暮らしをTwitterにあげていて、それとかぶる部分も多い。私自身は田舎を知らず、田舎暮らしへの憧れはないが、読んでいる分にはいいな♪
2021/10/16
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