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羊の国の「イリヤ」 (小学館文庫)

羊の国の「イリヤ」 (小学館文庫)

羊の国の「イリヤ」 (小学館文庫)

作家
福澤徹三
出版社
小学館
発売日
2022-04-06
ISBN
9784094071337
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羊の国の「イリヤ」 (小学館文庫) / 感想・レビュー

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Walhalla

主人公の50歳サラリーマンが、不運にも人生を転げ落ちます。前半からずっと過酷な状況が続いて読み手も疲弊しますが、それは後半に入ってもどんどん加速しますね。著者の「Iターンシリーズ」を、もっとヘビーに、さらにダークにしたような内容でした。ちょっと哲学的な部分もあったりしますが、『平和が絶対的な正義なら、それを勝ちとるためにひとは戦うだろう』のくだりは、なんだか説得力もあって、一体誰が悪者なのかと思ってしまいます。

2024/06/13

Katsuto Yoshinaga

左遷に冤罪、解雇に離婚と一家離散、消し屋に特殊清掃、半グレに広域暴力団と、現代格差社会のネガティブワード塗れの一作。序盤から「うわぁ、そんなんあかんやん」と心でつぶやきっ放しで、事象の説明でえげつないところはあるが、グロい描写やエロい描写は少なく、終盤はけっこうなカタルシスを感じさせてくれる。徹夜本という帯の惹句は誇大ではなく、娯楽小説として強調されているが、解説氏が書いているように教養小説の面白さも充分で、ノワールとしての出来もイイ。「50過ぎのおっさんの覚醒」という要素に違和感を抱かない方はぜひ。

2022/05/15

NAOAMI

主人公の入矢は内部告発への関与を疑われ子会社の食品工場へ。パワハラ・セクハラ・苛烈な労働環境に異を唱えると元同僚らに嵌められ児童ポルノ嫌疑で留置場。家族にもアッサリ切り捨てられ散々な前半。こっちも泣きたくなる、同世代だけに。その後は、殺し屋四科田に出会い余名宣告、死体処理含む「特殊清掃」に明け暮れ、これでもかと裏稼業に没入。娘を囲ったヤクザもの相手の死闘は絶体絶命の繰り返し。神出鬼没の四科田に救われながらラストステージは曰く付きの食品化工場。出来すぎながらもケリをつける巧さと四科田語る哲学にも惚れる一冊。

2023/04/05

ソフィア

たぶん自分とはあまり合わなかったせいか、読むのにとても時間がかかってしまいました。特に前半はイライラがつのってしまいました。いつからどんでん返しが来るのだろうという期待一心で読み進めましたが、最後はスカッと!!!とまで行かず、心残りです。

2024/06/25

じゃに

読み応えありました!もしわが身に同じ事が起こったら・・・イリヤさん素敵でした。

2022/09/18

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