いつでも母と 自宅でママを看取るまで (小学館文庫 や 32-1)
いつでも母と 自宅でママを看取るまで (小学館文庫 や 32-1) / 感想・レビュー
アオイトリ
読メのレビューより)介護予備軍におすすめ。ユーモア満載の体験談です。側から見れば仲良し母娘、ご本人曰く癒着であり共依存の閉じた関係だったと。でもよくぞ看取った、天晴れ!と惚れ惚れするようなガッツと愛情に言葉がありません。葬儀、お墓、オレオレ詐欺、認知の進む母との暮らし、トイレのお世話、介護保険の利用、在宅医療、看取り。どれも大事で、とっても為になる。どんな時も、何歳になっても、あっけらかんと絶対的に娘の味方だったママ。すばらしい女性です。
2023/04/18
Sakura
「食堂のおばちゃん」シリーズの作者の、母親を自宅で看取るまでのエッセイ。私自身、昨年認知症の母を病院に入れたり施設に入れたりしたので、こういう話は特に気になって。作者のような介護なんて全然していないので、自称マザコンな作者とは言え、頭が下がる思いで読みました。いつかは必ず、家族も自分も死んでしまうのだなあとしみじみ。なるべく人には迷惑かけずに一生を終えたいのだけれど、母を見てるとそれも難しいのだなあと、またしみじみ。
2023/01/24
Karl Heintz Schneider
ほのぼのとした表紙絵を見ると穏やかな気持ちで最期を過ごしたかのように思えますが、そこに至るまでには様々な心の葛藤がありました。母が母でなくなる日々に戸惑い、怒り、嘆き悲しみ、その様子が赤裸々に描かれています。「食堂のおばちゃん」に描かれているほのぼのとした物語には、いつも癒されていましたがこんなに大変な思いをしながら歯を食いしばって書いていたのかと思うと胸が締め付けられる思いがします。あの物語に出てくる一子と二三には著者自身と、その母親が投影されているのではないか。読みながら、ふとそんなふうに思いました。
2022/07/27
Book・CaFe
母親と暮らした60年間のうち介護の日々を18年間過ごした著者。認知症という言葉が定着する以前の介護から看取りまでを描いた日常エッセイ。飾らない率直な気持ちで書かれているので共感する部分があり、著者と対話しているような気分になる。後半の在宅介護は未知の世界であり、過酷な状況ながらも、福祉行政の手厚さ、医療と介護の世界は進歩していることを改めて感じた。人の体験を知ることで選択肢が増えたり考えさせられたり、気持ちに余裕が生まれたりする。介護で疲弊している方や今後介護になるかもしれないという方にお薦めです。
2024/02/12
Nobuko
図書館本 山口さんらしい軽快な口調で語られるけどなかなかに重くなりそうなお話 わが身に重なる部分もあって興味深く読み終えました いい親子関係
2024/07/01
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