あやかし斬り 千年狐は綾を解く (小学館文庫 Cし 1-7)
あやかし斬り 千年狐は綾を解く (小学館文庫 Cし 1-7) / 感想・レビュー
はつばあば
ほんの160年ばかり昔、と言っても本の中は江戸時代。父親の診療所を継いだ武居多聞は、傷ついた狐を見つけ屋敷で手当する。薬売りに化けた狐を青と呼ぶ多門。多門の父親にも白という犬がいたがあれもこの青だったようだ。千年も生きている狐と武居家との繋がり・・。多門は妖狐・青という友人が、妖狐・青は人間の友人を得た。九尾の狐と人間の友人と言う言葉・・このファンタジーはとてもいい眠気覚ましでした(^^♪。外は暑いのに室内は気持ちのよい温度・・ナマケモノの私には強烈な刺激よりアヤカシモノが一番(^^♪
2022/08/15
hirune
【Kindle】今回は兎ではなく妖怪なのに妖怪退治をする白狐、狐も可愛いね🦊人型に変化すると超美形だし。医者の多聞と本性白狐の薬売り青の友情物語で、2人であやかしが絡む事件を解決する。もしや青が千年もの間探し求めてきた小絵の魂の生まれ変わりが多聞?とか思ったけど全く違ってたわ😅
2023/10/05
よっしー
霜月さんの読んだことのない作品を見つけ、手に取りました。蘭方医の多聞と白狐の青が妖怪の絡んだ事件を解決していくお話でした。多聞の種族を超え、また青をあやかしと知っても友として大切に出来る懐の広さに驚きました。武士として生きていても、素敵な主となったんだろうと思ってしまう、そんな人格者でもありました。だからこそ、一人と一匹の関係が素敵な所に落ち着いてよかったです。さて、続編はどんな展開となるのか、楽しみです。
2024/02/20
ぐっち
蘭方医・多聞先生と薬売りの化け狐・青の江戸の化け物退治。いいコンビ。女形の2人が出てくる話もよいですね。
2022/06/25
RIN
これは随分、余白を残した終わり方をする。長崎で医術を学んだ蘭方医の多聞の前に現れた謎の薬売り。編み笠に隠された白髪と目を見張る程の美貌。奇妙な縁により出会った多聞と妖狐の青は、共に江戸の夜を震わせる化け物騒ぎに関わっていく。事件の裏側に潜む欲望や迷い。人と怪しの間に結ばれた綾は哀しいばかりなのに、時折美しい欠片がチカリと輝くから、きっとその手を離せない。千年の時を生きる青の強い想い、恋心。その願いを叶えてやりたいと心を尽くす多聞。友情と呼ぶには近すぎて、愛情と呼ぶには寂しすぎる。旅の終わりはきっと切ない。
2022/06/22
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