銀の玉簪 八丁堀強妻物語〈二〉 (小学館文庫 Jお 02-2)
銀の玉簪 八丁堀強妻物語〈二〉 (小学館文庫 Jお 02-2) / 感想・レビュー
とし
八丁堀強妻物語「銀の玉簪」2巻。ほのぼの感満載、柳之助の妻千秋さんとお花の連携が良いですね。
2023/01/16
タイ子
シリーズ第2弾。隠密廻り同心の柳之助が町人に変装して見廻りの途中、怪しげな男に追われる若い娘が川に身投げをするのを目撃。今回はその事件が発端で、以前から行方不明になっている娘たちの探索。娘たちを食い物にする欲望に目がくらんだ男たちの裏の顔をはがすべき同心たちと柳之助の妻・千秋の活躍。その裏で世の中を変えようと立ち上がった同盟の男たち。正義がいつの間にかテロ組織に変わるという恐ろしさ。いつの時代にも大義やら正義やらを掲げて結局己の自己満足に浸る輩はいるものだ。柳之助の欲のない爽やかと千秋の嫉妬が可愛い。
2022/10/20
竹城 俊之介
■「イチャイチャイチャイチャしてんじゃねえや、どチクショウめ~♪」などと叫びたくなる柳之助&千秋の仲睦まじい様子が微笑ましい第2巻。冒頭、若い娘さんによる突然の大川への身投げに始まる衝撃の幕開け(「大川への身投げ」ってなんか懐かしい)。 ■ヒロイン千秋さんは、武芸者的キャラのくせにちょっとぽっちゃりしているという謎設定が、可愛らしくて好きですあたし。そんな千秋さんの「戦闘中に板塀と板塀の狭間に体が挟まり動けなくなった」エピソードがちょいちょい挿入されるのが気の毒面白い。もうやめてあげて下さい、岡本先生。
2024/03/13
やま
将軍家影武芸指南役として武術に強い千秋の活躍の物語です。千秋は、南町奉行所の定廻り同心・芦川柳之助に一目惚れして、柳之助と祝言を挙げます。柳之助は、隠密廻り同心になり千秋の助けをかりて探索していきます。此度は、うら若い娘が神隠しにあったように行方不明になります。柳之助が探索していくと、金貸したちが金で縛って女を売っているのを突き止めたら、金貸したちが次々に殺されて行きます。これは、儒者、軍学者であった松尾槌太郎が、自身が主宰した私塾「政道塾」の若者を率いて、世直しとばかりに悪党を殺していたのです。
2023/04/16
真理そら
悪の道に落ちてしまって少し投げやりになっている女の心も動かす爽やかイケメン・芦川柳之助。本人は色恋に鈍すぎるけれど、妻・千秋(強妻)は少し気が揉める。自分の正義を信じ切る人たちが集団になってリーダーができ、リーダーが自分に酔い始めると…テロリスト集団ってこういう感じで巨大化していくのかな。
2022/10/11
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