上流階級 富久丸百貨店外商部 (4) (小学館文庫 た 35-4)
上流階級 富久丸百貨店外商部 (4) (小学館文庫 た 35-4) / 感想・レビュー
ゆみねこ
富久丸百貨店芦屋川店の外商部・鮫島静緒は順調に売上を伸ばし全国トップ10に入る大活躍。そんな静緒に部下が出来、合併先から美魔女上司がやって来る。Z世代の部下への対応、社内政治の複雑さ、多忙を極める中で体調を崩す静緒。でも静緒が担当するお客様たちへの対応、豪勢な買い物っぷりは、外商などに縁のない一般人の私にも楽しめた。まだまだ続きを読めそう!
2023/07/23
本詠み人
「なにが自分を幸福にする?」富久丸百貨店芦屋川店の外商員アラフォー主人公 鮫島静緒が最後に行きつく境地は…。富裕層と外商という特殊な世界を描く物語だが、自分を売り込む“営業手法”や相手への配慮という点では、他にも応用がききそうなお仕事小説である🙄【以下、個人的感想】この年ごろの女性には私も声を大にして言いたい!酷い生理不順には、歳のせい…とか更年期か…と思う前に、ちゃんとした医療機関でちゃんと検査を受けること。ちゃんとした医療機関というのが特に大事(決して近くの短時間で診てもらえそうな所へ行かぬよう)
2022/12/27
ジュール リブレ
シリーズ4作目、同名のテレビドラマも面白かったけど、もう見られないんだろうな、などと思いつつ読み進める。ヒロインも少しずつ年齢が上がり、バリバリの中堅。長い間の経験と人脈とでいろんなご縁が舞い込み広がっていく。仕事に向き合う姿勢も、変化したと言うよりは、一度、分解して、再構築されて、誰の、何のために働くかが、鮮やかになったようだ。一期一会の大切さ。一所懸命。困った時の近くの友。なかなか読み応えのある一冊でした。そして衝撃のラスト。
2023/03/05
ばう
★★★ シリーズ4作目。相変わらず静緒は富久丸百貨店の外商として大活躍。だが今回は通常の顧客対応に加え新人育成、新しい企画案、数限りない会議への出席等、合併先の菊池屋から送り込まれた美魔女の刺客、氷見塚から与えられる数々の難題に翻弄され到頭静緒は身体を壊してしまう。けれどそれさえもプラスに変えてしまう静緒が凄い。苦しい時こそ分かる人の本性、ですね。このシリーズ、あまりにも別世界の話過ぎてそろそろやめようかと思ったのだけれど、ラスト2行を読んで「あ〜まだまだ読み続けなきゃ…」と嬉しいため息をついております。
2023/07/21
マダムぷるる
デパートの外商、静緒のお仕事小説のシリーズ4作目。単なるお仕事小説ではなく、令和の時代に生きるアラフォーの悩みや生きざまに触れたようで奥深い。また、前3作とは違って、働き方改革や、LGBTQ,SDGsなど令和ならではの単語も随分と出てきた。世の中の流れとこれまでの常識のはざまにいるのは、デパートの外商という職種がまさにそれなのだろう。だけど、八太さんといい、NIMAさんといい、周囲の人とのつながりに何かを見出そうとしたり、静緒が導いている様子を見ていると、落ち着くところはそこだった、と思えた。→
2023/03/23
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