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カフェー小品集 (小学館文庫 N た- 1-1)

カフェー小品集 (小学館文庫 N た- 1-1)

カフェー小品集 (小学館文庫 N た- 1-1)

作家
嶽本野ばら
出版社
小学館
発売日
2003-03-01
ISBN
9784094080148
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カフェー小品集 (小学館文庫 N た- 1-1) / 感想・レビュー

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♪みどりpiyopiyo♪

繋がってる様で微妙に別人な「僕」が語る12の短編。行ってみたいカフェーが幾つかできました。■「僕」の あまりにあんまりな「僕」っぷり。何かをこじらせて自己肥大した様な、アンバランスで危うい様な、とっくに大人なのに若さの特権が未だ通じると思ってる様な。自分と違う者を蔑む未熟さ。■男性登場人物と作者(男性)の関心が、女の子自身にではなく、服、病み、人妻など分かりやすい属性にばかり向いてて、そこも自意識とか自己愛とかこじらせてんなーって感じますが、そんな作者が作り出した女性登場人物も 然もありなん、で。(→続

2016/06/30

Roko

野ばらさんは、なんと繊細で、なんと正直なのでしょう。相手にとっては傲慢と思われるかもしれない思いを胸に秘め、どう伝えたらいいのかを必死に悩み、ことばを選んでいるうちに相手が去ってしまっても、ずっと相手のことを思い続けるのです。自分が好きな人がどんなことを言おうと、どんなことをしようと、その人を好きだという気持ちの揺るがなさは、永遠なのです。思い出のカフェーで、二人だけが生きる世界での話はとりとめもなく続きます。二人で一緒にいるということだけで幸せなのだと思える幸せな時間は、大事な思い出として残ります。

2022/05/13

そのぼん

何処か耽美な香りのす作品たちでした。 柔らかな空気感、悪くなかったです。

2012/05/24

鎌倉への旅行先で読み終わりました。「フランソア」は水瀬さんと一緒に行きましたが、素敵な雰囲気でした。鎌倉にいるので、「ミルクホール」にも行ってみたいかも、覚えてたら。書き出したい言葉もいくつかあったのでまた読みます。それぞれのカフェーにも行きたくなります。

2012/05/03

RYOyan

カフェではなく、あくまでカフェー。12あるエピソードのうち、一番印象に残ったのは最後の「モンチッチの誇り」かな。時代とか流行に左右されず、自分を安売りすることなく、自分の居心地の良い場所、空間を守り抜くという姿勢。それは単なるお店に留まらず、生き方、取り巻く世界へと繋がっていく気迫みたいなものを感じさせられる。貫き通すのはとても困難で苦しく辛く、それは著者の現状の姿にも重なるのか!?急かされ窮屈な毎日を送る中でも、それらをシャットアウトして自分が守られる空間を持ち続けていたい。

2015/10/21

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