天国の本屋~恋火 (小学館文庫 ま 11-1)
天国の本屋~恋火 (小学館文庫 ま 11-1) / 感想・レビュー
マーム
映画化されたのはいつのことだったでしょう?映画を観る前に原作を読もうと購入しましたが、映画を見損なった上に長らく積読状態に陥ったこの本でした。オーケストラをリストラされたピアニストの健太は天国の本屋でアルバイトをすることになり、そこで見覚えのある女性ピアニストに出会います。一方、商店街復興のため花火大会を復活させるべく奔走する飴屋の娘香夏子はかつて花火大会の際に打ち上げられた「恋する花火」と呼ばれる花火の存在を知ります。二人の想いが重なったときに、町に奇蹟が起こります。挿絵のカラーイラストも良かったです!
2012/09/26
射手座の天使あきちゃん
縁ですかねぇ? B-OFFで考え事してたら手に取ってました。天国の物語 <(^_^; しかもシリーズの途中本、アッチャー! (>_<) この世で成就しなかった男女の恋を、天国の本屋の短期バイトにスカウトされた青年と飴屋の看板娘が、そうとは知らずに成就させようと努力します。結末やいかに!? 可愛いイラストが所々に有って、肩が凝らずに読めます。軽~い甘塩味ですかね(笑)。
2010/11/02
ぶんこ
シリーズ3作目で、私はこちらが一番好きです。天国に行った翔子さんの組曲を完成させる為に、健太が頑張る姿が素敵でした。現世でリストラされた時の健太は、ピアニストというよりは楽譜を弾く人。ヤマキに連れてこられた天国で、幼い頃に出会い、ピアノへの情熱を掻き立ててくれた翔子さんと再会。誰かに聴いてほしいと、心を込めてピアノを演奏するようになる。翔子の姪香夏子は、寂れ行く商店街を活性化させようと孤軍奮闘。恋する花火の再現に奔走する香夏子と、ピアノに熱中する健太の爽やかな物語でした。
2016/10/12
Smileえっちゃん
読み易く、あっという間に読み終わった感じのシリーズ2作目です。話が天国と現世を並行して進み、最後に重なっていく。そしてそこで初めて知り合い、余韻を残して終わっている。挿絵も素敵! 読後は爽やかな気持ちになりました。こんな天国があれば楽しいですね~
2014/10/10
あつひめ
映画にもなった作品。3作のうちで一番映像にふさわしいお話だと思う。目に見えない思いを伝えるのは朗読もピアノ演奏も似ている。目を閉じて聴き入ることで物語は目の前に広がっていく。あの世とこの世で同時に進行している未完成。未完成を完成させるべく動く二人も何かの縁で結ばれているみたい。朗読に出てくる「しろいうさぎとくろいうさぎ」が印象的。いつまでも一緒に居たい思いが籠っている。これって…子供用の絵本ではなく大人向けの絵本かも。大事な気持ちに気づいて…というような。松久&田中ワールドに浸りきったいい時間でした。
2011/06/03
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