代行返上 (小学館文庫)
代行返上 (小学館文庫) / 感想・レビュー
Walhalla
「年金問題」という言葉を聞くたびに、将来が不安になります。諸々の改革が行われていることは分かりますが、この作品ではタイトルまま「代行返上」をテーマとして描かれています。企業年金改革の1つとして実施されているこの制度ですが、株安の原因にもなるという指摘があり、そのあたりを著者である幸田真音さんが鋭く突いています。著者の金融小説は、わりとたくさん読みましたが、真音さんらしい視点で描いた作品でしたね。今さらではありますが、勉強になります。
2018/03/01
まろまろ
企業年金の支給義務を国に返上するという「代行返上」、その実態を暴いた作品。株価暴落の危機を招く市場からの視点で進んでいくが、専門用語が多く飛ばし読み。ただ企業側で行う国との加入記録・突合作業は気が遠くなる。結局加入者が把握できないところでデータは改ざんされるのだ。年金の仕組がもっと単純明快(=公平?)であれば、私たちも関心をもてるのでは?
2015/05/30
きむにー
複雑でわかりにくい年金の仕組みをざっくりだが、つかむことができた。右肩上がり前提の年金の仕組みで時代とともに制度自体が疲弊していることもあるが、一番の問題は国民全体の無関心なのではないかと感じた。
2011/10/17
mako02
一時話題になった年金問題をとらえた本です。民主党が火をつけましたが、情けない結果になっております。みんな年金の在り方を信じてもいないのでしょうが、年をとればとるほど気にはなるものです。
2013/03/03
76_skmt
★★★★☆
2012/11/21
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