疾駆する夢 上 (小学館文庫 さ 2-1)
疾駆する夢 上 (小学館文庫 さ 2-1) / 感想・レビュー
まつうら
1400ページの長編だが、一気読みしてしまった。佐々木譲らしい躍動感があり、読んでいてとても楽しい。 主役の多門大作は、戦後の焼け跡の本牧で身を起こし、古田や田名部らの仲間とともに、戦後の自動車づくりに邁進する。登場人物はみんなクルマが好きなアツい男たちだ。本田宗一郎や松田恒次のようなヒーローではなく、仲間たちの総合力が多門自動車の持ち味だと思う。前半は、国内メーカー初参戦となる、ルマン出場のエピソードがアツい。「タモンのマシンは走るゼロ・ファイター」と紹介されるシーンにはしびれてしまった。(下巻に続く)
2021/09/12
秀玉
佐々木譲さんの企業ものというこで手に取る。上下本。緊迫感プラス男のロマン、企業戦士物。詳細は下に。
2021/08/02
tetsu-flute
戦後、自動車を作り始めた人のお話。発電気用のエンジンを付けた原動機付き自転車から始まり、オート三輪を経て乗用車へと開発を進める。このような夢を追い続ける熱い先駆者のお話はワクワクしてとても面白い。このお話は、スバルがモデルになったのかな。下巻も楽しみです。
2016/04/29
akira
大戦もの、歴史物、警察ものではない佐々木譲も、淡々と静かに、いやこれははっきりと熱い物語。面白かった。
2011/01/21
Ukati
戦後の何もないようなところから始めた自転車操業の事業を、本格的な自動車会社にしてしまう多門。 初体験の相手の名前を自分の子供につけるってのが、なんとロマンなことよ。
2018/03/25
感想・レビューをもっと見る