ミシン (小学館文庫 た 1-4)
ミシン (小学館文庫 た 1-4) / 感想・レビュー
❁かな❁
お気に入りさんの感想から初めて嶽本野ばらさん読みました。とてもオシャレで美しい作品☆『世界の終わりという名の雑貨店』『ミシン』の2編入り。野ばらさんは有名な作品色々ありますが『下妻物語』が頭に浮かびました。未読ですし映画も観れてませんが^^;『ミシン』が小説デビュー作。どちらのお話もとても刹那的で美意識が高く、純愛物語。登場人物達があまりにも純粋で一途で痛々しかったですが皆、大切な人に出逢い心は満たされているようでした。嶽本野ばらさんの世界スゴイですね。純粋で過激で美しい作品☆衝撃的でしたが良かったです♪
2014/07/29
巨峰
あっという間に読み終えた。本の厚さのわりにはそんなに文字数は多くないかも(笑)だけど、これいいです。気にいりました。「世界の終わりという名の雑貨店」と「ミシン」。個人的には甲乙つけがたい。自分の弱さという認識から逃げない前者がいいです。受け入れられる喜びを感じた後者がいいです。相変わらず、ブランドはさっぱりわからないですけどねw
2011/03/06
Speyside
映画『下妻物語』は観たが、嶽本野ばらの本は初読み。文語調の恋文のような筆で綴られる一人称の文体、人物の服装に過剰にこだわった独特の世界観が面白い。登場人物の性格と服装が明らかに紐付けられていそうなのだが、服飾には疎いので時折検索しながら読む。中編2篇のうち『ミシン』は、登場人物も物語もかなり振り切れていて特に面白かった。パンクバンドの女性ボーカルに憧れを募らせる少女の突拍子もない行動に、最後まで度肝を抜かれる。「乙女道」とでも言えそうな「乙女たるもの、かくあるべし」という世界観が自分にはとても新鮮だった。
2021/11/24
みわーる
初めて手にした野ばら本。「服はその人を表す。」どこかで聞きかじった、この文句をしきりと思い出した。二編が収録されている文庫本だけど、どちらも「どのメゾンの服を着るか?」に、登場人物の個性や考え方、アイデンティティまでもが託されている。服は洗濯してあってサイズが合えばそれでいい、なんていう私のような非オシャレな輩は、ミシンのシャウトひとつで吹き飛ばされそうだ。ちなみにミシンは人名。狂気をはらむ乙女の深い愛にこころ惹かれた。
2022/05/17
うさ丸
★★★☆☆ 初読み 嶽本野ばら2000年作品。 表題作含め2編からなる作品。 「世界の終わりという名の雑貨店」は読み進めるに従って精神世界の奥深くへと嵌まり込み、泥沼から抜け出せないような感覚にも陥り全体的に全てが脆く不安定な作品に感じた。 「ミシン」は初めの方はコミカルな描写もあり面白いが、油断は禁物。最後はホラーな作品であった。 どちらの作品も服が一番の主役かな。
2018/03/26
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